【タイトル】 キズモノオトメ
【ジャンル】 成年コミック
【漫画作者】 りょう
【発売日】 2017年 11月
【掲載誌】 アンスリウム
【構成】 全8話/シリーズ
非処女が怖い主人公(童貞)
ビッチなヒロインたち(娼婦)
コミカル&エロス+童貞の悲劇
ハーレム荘で寝取り・寝取られ
▼ あらすじ
● キズモノオトメ 第1話
大学進学のため、少年時代を過ごした町に戻ってきた鷹(ヨウ)
極度の方向オンチで、道に迷って途方に暮れていたところ親切にも声をかけてくれたのは女子高生。額からドクドクと血を流しながら……
キズの手当てをしてあげる鷹
すると彼女、彼の顔をじっと見ながら「その額のキズと方向オンチ…もしかして鷹さん!?」幼なじみ・つぐみちゃんとの10年ぶりの再会であった……
つぐみに案内してもらって向かった先はボロアパート「さえずり荘」
家主であるじーさんから「タダで下宿させてやる」と釣られて、その代わりに「管理人をやれ」と仕事を押しつけられていた
お約束通り、つぐみもさえずり荘の住人
「ラブ○な」のようなハーレム展開に、恋の予感で胸をふくらませつつ、つぐみの部屋を訪れる(銭湯に案内してもらうために)
しかし、彼女の部屋に上がりこんだ鷹が目の当たりにしたのは、中年オヤジとセックスしながらよがりまくるカワイイ幼なじみの姿……
● キズモノオトメ 第2話
見られても平然とセックスを続けるつぐみに衝撃を受けた鷹
その場から逃げ出すも、アパートの前で倒れてそのまま気絶……
目を覚ましたのはさえずり荘、見知らぬ美少女のヒザの上
「つぐみちゃんがここまで運んできてくれたんだよ」と笑顔を見せる彼女「わたしはうずら、204号室だよ。よろしくね、管理人のおにーさん」
天使のようなその笑顔に「新たな恋の予感」で胸ふくらませる鷹
改めてお礼を述べにうずらちゃんの部屋を訪れる
しかし、彼女の部屋で目の当たりにしたのは悪夢の再現、乳首を吸われながら見知らぬ男のペニスをしごく天使(うずらちゃん)の姿……
「2人とも…援助交際?」と茫然とする鷹に「あれ? もしかして聞いてなかったんですか。ここ(さえずり荘)妓楼 (売春宿のこと)ですよ」と……
● キズモノオトメ 第3話
さえずり荘のボディーガード・潮田さん(大家のじーさんの友達)いわく、
「たまたま訪問したお宅の女性と意気投合して性行為……たまたま帰り道の神社にありったけのお賽銭を大盤ぶるまい……というわけです」
つまりは「もぐり」の売春宿ということ
「おいた」をする「訪問者」をシメるのが彼のお仕事
その他、さえずり荘で暮らす女性たち
ショートカットの「いるか」と豊満なオッパイの「もず」
男の扱いには慣れたもの、全裸のまま椅子に縛りあげられた童貞男のイチモツをビンビンに勃起させたいるかさん、彼のご要望どおり生ハメ中出し
一方のもずちゃん、童貞男を手コキで射精させながらも「わたし、まだ処女だよ」と鷹の前で大股開いて処女膜をみせつける……
● キズモノオトメ 第4話
家賃回収に回る鷹
「お仕事中」とのことで、全裸のまま息を弾ませながら出てくるつぐみ
同じくお仕事中で、男に挟まれて3Pのまっ最中のうずらちゃん……
「はじらい」が全くない住人の中、唯一毛色が違うのが103号室のキュートな娘・よたか。ハダカでうろつく住人たちを見ては顔を赤らめる
さらにコンビニ弁当ばかりの鷹に「ちゃんと栄養とらないとダメですよ、ボクがご飯作りましょうか?」とご飯を作りに来てくれるカワイイ子
「今度こそは」と彼女に淡い恋心を抱く鷹
「オレの初めてのカノジョになってくれないか」と壁ドンしながら迫るも、実はこのよたかくん、女の子ではなく男の子だった……
● キズモノオトメ 第5話
「オレは男が好きなんじゃない!!たまたま好きになった人が男だっただけだ!!」
開き直った鷹、よたかくんを押したおす
しかしそんな2人の間に割って入ったのは銭湯の娘・すずめちゃん「鷹さんてゲイだったんですね、ゲイでもレイプは犯罪ですよ」と
実は彼女、よたかくんのカノジョだった……
レイプ未遂を必死でごまかそうとする鷹
「オレは経験豊富な絶倫王だから…」との言い訳にもならないウソを並べ立てるも、その言葉を真に受けてしまった2人から「初体験」をビデオ撮影するよう頼まれてしまう
目の前でくり広げられる処女と童貞のセックス
「オレのオカズになってもらうぞ、リア充どもめ!」と食い入る鷹……
● キズモノオトメ 第6話
銭湯にやってきた鷹
しかし、浴場はカマを掘られるよたかくんと男たちの乱交場と化していた。男子と言えども「さえずり荘」の住人であるよたかくん、いわゆる男娼だった……
そんな男湯に「鷹さん、お背中流しますよ」と隔壁を越えて現われたつぐみ
人気者らしく、すぐさま他の男たちに囲まれて「ヤってかない?」とセックスのお誘い
「はい、いいですよ」と何ためらうことなく受け入れる彼女に、ズキっと胸に痛みを覚える鷹「つぐみちゃんは娼婦なんだから」と自分自身を納得させようとするが……
● キズモノオトメ 第7話
子供のころ、木から転落したつぐみを助けようとした鷹。額をケガして顔面血だらけにしながら、彼女を泣きやませようと交わしたキス……
淡い思い出とともによみがえったのは、柔らかかった唇の感触
そして目の前には仕事(セックス)に疲れて寝込んでしまった彼女
いろいろな事があり過ぎて錯乱したか、寝ている彼女の口にペニスをこすりつけ、溜まりに溜まった欲望を彼女の顔面へと吐き出すのであった……
後日、罪の意識に駆られてか、ありのままをつぐみに打ち明ける鷹
すると予想外の反応が
「わたし、鷹さんのこと好き……ではないですね。鷹さんは私の中でヒーローでした。優しくてカッコよくて、いざという時は助けてくれて……
でも久しぶりに会った鷹さんはいつも難しく悩んでて、急にひどいこと言ったり、自己弁護のために人を傷つけるようなことを言ったり……
とてもじゃないけどヒーローではありませんでした。でも、やっぱり鷹さんは優しくて、カッコよくわたしを助けてくれて……そして今、好きかきかれて気付いたんです
わたしは鷹さんを愛しています」と……
● キズモノオトメ 最終話
そんなこんなで付き合うことになった鷹とつぐみ
しかし中身が変わったわけじゃない
「非処女が怖い、こじらせ童貞男」と「貞操観念が欠片もないカノジョ」
その結末は……
▼ 感想と評価
「非処女は怖い、夢は乙女なカノジョとラブラブ初体験」という“こじらせ童貞”の主人公が、10年ぶりに再会した幼なじみの女の子に片想い
しかし想いを寄せたその娘は貞操観念というものが全くない誰とでもセックスしてしまうビッチ(ホンモノの娼婦)になっていた……
いわゆるNTR(寝取られ)もの
切ないけど萌える長編の成年コミック
ひと昔前に流行ったハーレムラブコメ「ラブひな」をひな形にしている感じ。女だらけのボロアパートとか、主人公がヘタレなところとか
童貞をこじらせているせいで、女の方から誘われても素直にヤレないところとか……
最終回はバッドエンドともハッピーエンドともつかない、シュールさだけが残った感じ。まあ、処女至上主義の主人公とヤリマンのヒロインだからねぇ
設定からして悲劇なんだよね
コミカルな作風の中に、童貞の悲劇とエロスが渦巻いてる感じ。昨今、こういう「ごった煮」感あふれるエロマンガは珍しい
新鮮で面白かった
NTR好きな人には超オススメ、そうで無い人でも一度読めばハマっちゃうかもネ!
【ストーリー評価】★★★(Excellent!!)
【実用度 (エロさ)】★★☆(Good!!)
◆◆◆ キズモノオトメ ◆◆◆
【漫画作者】 りょう
【発売日】 2017年 11月