【タイトル】 乙女戦争
【漫画作者】 大西巷一
【ジャンル】 エログロ漫画
【連載】 2014~2019年
【掲載誌】 月刊アクション
【コミック】 全12巻
中世ヨーロッパのエログロ
片端からレイプされる少女たち…
戦記・歴史フィクションとエロス!
▼ あらすじ
15世紀の中央ヨーロッパ
ローマ教会の腐敗を批判した宗教家ヤン・フスは・カトリック教から破門、神聖ローマ皇帝ジギスムントが開いたコンスタンツ公会議により火刑に処される。
フスを支持する国王によりボヘミア国内はフス派とカトリック派に分裂、フス戦争が始まる。神聖ローマ帝国からは派遣された聖ヨハネ騎士団はフス派を蹂躙。
「フス派」という言葉すら知らない罪なき一般市民を……
シャールカ
フス派を虐殺して回る聖ヨハネ騎士団に両親を殺され、自身もレイプされる。ひとり生き残ったシャールカ、通りかかったキクロプ隊に拾われ、少女でも扱える新兵器「笛」の部隊に加わる
ヤン・ジシュカ
初老の隻眼、ボヘミアの傭兵部隊・キクロプ隊のボス。農夫や子供に新兵器・笛(ピーシュチャラ)を持たせ騎士団を打ち破る稀代の軍略家。行き倒れのシャールカを拾い傭兵に勧誘する
カレル
「笛=マスケット銃」の鋳造を手伝っていた少年技師。行き倒れているシャールカと出会いひと目ボレ。聖ヨハネ騎士団に囲まれたシャールカを逃すため自爆する
ヴラスタ
キクロプ隊の女傭兵。腕の立つ美女ながら、シャールカを気遣ってくれる優しい女性。ジシュカに惚れており、肉体関係もあり。ときに痴話げんかする様子も見られ……
サーラ
キクロプ隊の女性だけで編成された笛部隊・ターボル天使隊のひとり。幼いながらも賢い子で、失明したヤン・ジシュカの目の代わりとして付き添う
ジギスムント
神聖ローマ皇帝、兼ハンガリー王。カトリック教会を動かし十字軍を編成。フス派を根絶やしにすべくボヘミアの都市を次々と侵略してゆく。フスを殺しジシュカの怨みを買う
バルバラ
ジギスムントの正妻。奔放な性格で夫以外の男ともよく肉体関係を持つ(夫公認)。ドラゴン騎士団を創設するなど、女だてらに有能な政治家
ヨハン・フニャディ
皇帝ジギスムントの小姓。シャールカとは顔見知りで何かと好意的、知的で優しい少年
聖ヨハネ騎士団に両親を殺され純潔を奪われたシャールカ……
乱交にふけるガブリエラ、あらゆる凌辱を受ける少女たち……
▼ 感想と評価
天使を思わせる可憐な少女シャールカ、1話目からレイプされる衝撃の展開。
主人公シャールカをはじめ登場する少女は片端からレイプ、最後はいびり殺されるか戦場で散るか、平和な人生なんて望むべくもない戦乱の世を生きる少女たちの物語。
「男は殺して女は犯す」を地で行く聖ヨハネ騎士団、高潔な騎士道精神などカケラも持ち合わせておらず、戦争意外でやる事と言えば、女を犯すか捕虜の拷問。
とにかくエロい、そしてエグイ。
殺されたフスの敵を討つべく、寡兵でもって強大なる神聖ローマ皇帝ジギスムントに立ち向かうヤン・ジシュカ。女だろうと子供だろうと利用できるものは何でも利用するしたたかな男。
そんなジシュカの本性を知りながら、付き従うシャールカ。両親・恋人・親友と次々と大切な人を失いながら優しい心を失わない、聖女のごとく成長してゆく彼女。
ジシュカにとって救いの女神か、それとも野望をくじく猛毒となるか?
エログロ作品としても歴史フィクションとしても楽しめる、期待大の漫画。
【ストーリー評価】★★☆(良作!)
【グロさレベル】★★☆(中グロ!)
◆◆◆ 乙女戦争 全12巻 ◆◆◆
【漫画作者】 大西巷一
【連載】 2014~2019年