【タイトル】 モンクロチョウ
【漫画作者】 日暮キノコ
【ジャンル】 エロい漫画
【連載】 2013年
【掲載誌】 週刊ヤングマガジン
【コミック】 全3巻
思春期の苦悩とセックス
交錯する劣等感と優越感
傷つき、傷つけ合う青春ドラマ!
▼ あらすじ
【 1巻 】
団地住まいの高校2年・岡部正也は、イケてる集団に属しながらも実は女子が苦手な童貞。
同じ団地住まいのちょっと下に見ていた幼なじみ・白石桃子が非処女であることを知り動揺、勢いで桃子と初体験してしまう……
何かがふっきれた正也、合コンで知り合った肉食系女子・高田リサとカラオケボックスでセックス、以後セフレのような恋人のような関係が続き……
【 2巻 】
調子に乗ってリサとヤリまくる正也の前に、痩せて美しく変身した桃子が現れる。
しかし変わったのは外見だけじゃない、かつてパイズリ要因と自分を見下した新堂を「足舐め要因」にして、正也に惹かれつつあるリサに揺さぶりをかける……
さらに桃子の芸能界入りを知り平静を失った正也、リサとのセックスに溺れ……
【 3巻 】
自分を見下してきたヤツらを見返すべく、痩せて化粧してオシャレに変身した桃子。しかし見下す側に回っても心は満たされず、かつての自分に戻りたいとひとり涙を流す……
リサとの関係を解消し桃子の元に駆け付けた正也、初めて彼女の本心を知り……
▼ 感想と評価
お互いを傷つけ合わずにはいられない、トゲトゲした思春期の少年少女の物語。
些細なことでコンプレックスに捕らわれ、他人を見下すことでしか自尊心を得られない主人公・正也くん、これでもかってくらい胸クソ悪いその本性をさらしてゆく。
こんなクズ男のどこに惹かれたか、清楚な外見とは裏腹に肉食系のリサちゃん。夜の公園で青姦して、キスして、涙ながらに別れを告げる。
変身しても変われない、男も女もない子供時代に戻りたいけど戻れない、自分の中に目覚めた「メス」と共存するしかないと悟った桃子もまた正也に別れを告げる。
思春期の心理を描いたマンガとしては、すごくリアリティがあると思う。ただ、主人公の言動がとにかくムカムカと胸糞悪くて、このストーリーを面白いと思えるかどうかは疑問。
確かに、思春期少年の中身なんてこんなもんだとは思うけどさ……
唯一、リサちゃんだけはエロ可愛くて良かった。黒髪乙女に見せかけて中身は肉食系女子とか、めっちゃ萌える。エロ漫画としては優れモノだと思うよ。
【ストーリー評価】★★☆(良作!)
【エロさレベル】★★☆(中エロ!)
◆◆◆ モンクロチョウ 全3巻 ◆◆◆
【漫画作者】 日暮キノコ
【連載】 2013年