【タイトル】 落ちない雨
【ジャンル】 成年コミック
【漫画作者】 大横山飴
【発売日】 2019年 2月
【掲載誌】 COMIC 高
【構成】 全7話/オムニバス
ヤリマン女子に欲情する妄想男子
毎夜、公園を出歩いていた少女が…
電波女子とイジメられっ子の初体験
断れない女子の流されエッチ
思春期少女たちの無軌道な暴走とか
▼ あらすじ
● 雨宿りの人
放課後
クラス女子・川瀬さんが、野球部男子に腕をつかまれ連れていかれるのを見ながら、エロい妄想にふけっていた大川くん
見るからにイケてないグループの男子
以来、川瀬さんの上履きのニオイを嗅いだり、精液をぶっかけてみたり
イタズラを重ねるように
そんなある日
オナニーするため、帰り道にあるボロ小屋に入った大川
そこには先客が、ちょうど雨宿りしていた川瀬さんがいて……
● the backseat of she
とある夏の日の夜
ひとり公園を歩いていた女の子
同じくひとりで階段に座り込んでいる顔見知りのセンパイを見かけるや「何たそがれてるんですか?」と声かけ
「こんな時間にひとりで危ないぞ」と忠告してくれるセンパイの言葉をスルーして
となりに座って話こみはじめた彼女
公衆トイレ(男子便所)に入ったセンパイのあとまでついてきて
「してみますか?」と……
● ゆらゆら
思春期まっただ中の女子高生ナッちゃん
体育用具室で彼氏にフェラしてあげるも、強引にセックスを迫られるや舌を噛んで反撃。強制されることを嫌う子だった
放課後は、部活をやるでもなく友達とフラフラ
スカートを短くしていることを先生に叱られ不機嫌に
そんな彼女が、珍しく好いているのがサッカー部顧問の小林センセ
モーションかけてるうちに仲良くなって、夕飯ごちそうになって夜のドライブ。そのままセンセイの部屋へ直行……
● 夜の想い
ちょっぴり電波な女子高生・みっちゃん
教室でパンツを下ろされても、殴られても、頭に石をぶつけられてもヘラヘラ笑ってやり過ごす、となりの席の男子
トモくんのことが気になって仕方がない
誰もいない自宅に彼を招いて、昨夜見たという妙な夢を語りはじめる彼女
しばらくして、トイレに行きたがる彼に「トイレなんてないからここでしていいよ。わたしが飲んであげるから」と……
● 夕暮れに帰った日
流されやすい女の子・木村ちゃん
ハメ撮りする彼(彼氏じゃない)に「ヤメテ、撮らないで」と拒否するもスルーされ
「ゴムがない」と言われ挿入を拒否するも、迫られれば逆らえず
中出しされながら「オレのこと好きなの?」と聞かれれば「すき」と……
● ずっといっしょ
いつも無表情なアオイちゃん
「今月はお金必要だから…」とカレシ公認で援交、どこかに感情の一部を置き忘れてきたような女の子だった
とある日
彼氏に、つなごうとした手をふり払われてしまった彼女
「オレがいなくても代わりはいくらでもいるだろ。セックスさせてくれないならお前といる意味ないよ」と
告げられるやいなや、目の前の湖に飛び込んで……
● 最近あったこと
泥酔して「行方さん好きです…行方さん」と泣きながらつぶやくカモメくん
純情一途な男
そんなカモメくんを見捨てて「行方ちゃん ウチで飲もうよ」と誘うつくし先輩
彼女とは兄妹のような間柄だとか
しかし、甘え上手な男で、いつのまにやら行方ちゃんとよろしくヤル関係に
でもって、三角関係の真ん中にいる行方ちゃん
彼女が最後に選んだのは……
▼ 感想と評価
ノスタルジックな雰囲気ただよう成年コミック
1話あたりのページ数は多めだけど、セリフはすごく少ない
感情描写を極力少なくして、登場人物の表情やら行間を読ませることで、読者の想像力をかき立てるタイプの作品だね
とかく「わかり易さ」を重視しがちな昨今の漫画では珍しいタイプ
1回読んだだけじゃ意味不明だけど、もう1度読むと、おぼろげにヒロインたちの秘めた思いが見えてくる……みたいな?
大人になりかけの、
いかにも思春期少女を思わせる未熟なココロとカラダがロリ魂をくすぐる
ストーリーもエロシーンも私的にはどストライクでした
超名作だと思うよ
でも、やっぱり意味不明な部分は意味不明。そして、その意味不明にどうにかして意味付けするべく想像力の翼を広げるのが楽しいワケで
そういうメンドクサイのが嫌いな人には向かないかも
好みが2極化するエロ漫画かもしれないネ
まぁそんな感じで、ノスタルジックで意味深な思春期エロが好きな人におすすめっ!
【ストーリー評価】★★★(Excellent!!)
【実用度 (エロさ)】★★★(Excellent!!)
◆◆◆ 落ちない雨 ◆◆◆
【漫画作者】 大横山飴
【発売日】 2019年 2月