【タイトル】 怨み屋本舗 巣来間風介
【ジャンル】 サスペンス エログロ
【漫画作者】 栗原正尚
【連載】 2007 ~ 2009年
【掲載誌】 ビジネスジャンプ
【コミック】 全6巻 続編あり
【my 評価】 ★★
(評価基準)
☆ 普通 (まあまあ)
☆☆ 良作 (お勧めしたい)
☆☆☆ 名作 (中毒性がある)
【ここがオススメ】
【1】 仕返し代行業・怨み屋のお仕事
【2】 イヤがらせから実質的殺害まで
【3】 お金で、どんな怨みも晴らします
ストーリーあらすじ
怨み屋に拾われ工作員になった杉河里奈、修行がてら横浜支店の応援にやってくる。ギタリストの支店長・荒羽天馬に、マジシャンの巣来間風介、ひとクセふたクセある連中ばかりで……
【 1巻 】
普段は市役所で働く冴えない地方公務員、しかしその本性は優秀なマジシャンにして人の怨みを代行して晴らす、怨み屋本舗・横浜支店の工作員・巣来間風介。
情に厚いけど悪人には容赦ないこの男、非情に徹する怨み屋のボス・宝条栞とはまた違った方法で被害者たちの怨みを晴らしてゆく……
【 2巻 】
マジシャンだった巣来間の両親は詐欺師にネタを騙し取られ、警察に追いつめられて練炭自殺。
両親を死に追いやった犯人を探し続けていた巣来間、怨み屋のターゲットとなった男、当時の詐欺事件を担当していた刑事から、死に際に「サーベル・エース」という名前を聞き出す……
【 3巻・4巻 】
万引きする子供を告発した巣来間の同僚・河原綾乃、これがきっかけとなり巣来間は神奈川県警の刑事・寄木和哉(やどろぎかずや)に顔を覚えられてしまう。
一方、警察に補導された子供たちは警察署副署長の愛人である母親が手をまわし無罪放免、それどころか逆恨みして万引きした店の店長と綾乃にイヤガラセを始める……
【 5巻 】
ラブホテルから出てくる男女を盗撮、不倫をネタに脅迫する不良探偵。バイトと偽り大学生を拘束、その隙に身分証を勝手に使って借金しまくる元ヤクザの詐欺師。
巣来間の両親の敵「絆創膏の女」が売り渡している「犯罪マニュアル」を使って行われた犯行が増えてゆく中、怨み屋のボス・宝条栞は横浜支店に加勢に現れ……
【 6巻 】
「絆創膏の女」は異常な正義感の持ち主・正田善人を影で操り連続殺人をひき起こす。そして邪魔者・巣来間と親しい河原綾乃を連続殺人のターゲットに指定。
危機を察して駆けつける巣来間、しかし両手足を拘束された彼女の胸には数本のナイフが突き立てられ、すでに息絶えていた……
→【 怨み屋本舗 1作目 】
→【 3作目 REBOOT 】
→【 4作目 REVENGE 】
→【 5作目 EVIL HEART 】
感想&ネタバレ
怨み屋シリーズの番外編、主人公は怨み屋本舗・横浜支店の工作員・巣来間風介。情に厚い男ながら、自業自得な犯罪者たちはとことん追い詰める正統派のヒーロータイプ。
怨み屋の工作員をしながら、両親を自殺に追いやった詐欺師を探す巣来間、「サーベル・エース」という犯罪組織とその実行犯「絆創膏の女」にたどり着く。
「絆創膏の女」の正体は神奈川県警の刑事・寄木の相棒・美崎優。寄木に目を付けられていた巣来間は、美崎がかつて自殺に見せかけ殺した夫妻の息子であることを知られてしまう。
最終回、正体がバレて逃亡を図る美崎に巣来間が鉄拳制裁を加えてジエンド。美崎を操っていた「恨み屋商会」の影をチラつかせつつ、続編「怨み屋本舗 REBOOT」につながる感じ。
自己中な加害者、追いつめられる被害者、依頼を受けた怨み屋の工作員が仕返し、というパターンは同じ。マジックを絡めて仕留めるところが特徴的かな。