【タイトル】 王様ゲーム 臨場
【漫画作者】 金沢伸明・栗山廉士
【ジャンル】 エログロ漫画
【連載】 2015~2016年
【掲載誌】 E☆エブリスタ
【コミック】 全4巻
「終極」で最凶の悪役だった本田奈津子が主人公。当時はまだ心優しい少女だった彼女、少しずつ心が壊れてゆく……
▼ あらすじ
王様ゲーム2作目「終極」のヒール・本田奈津子が転校してくる前、最初に経験した王様ゲームを勝ち抜いてゆくお話。快活で健康的だった少女が徐々に心の闇に蝕まれてゆく……
【 王様ゲームのルール 】
1.クラス全員強制参加
2.王様から届いた命令(メール)を24時間以内に実行すること
3.命令に従わなければ、罰がある
4.王様ゲームを途中でやめることはできない(着信拒否すると罰が下る)
【 1巻 】
いつもの導入部分は省いて、32人の内9人目の死者が出たところからスタート。友達を助けようと奔走する本田奈津子(まだ闇堕ちしてない)と安田健太朗。
そんな奈津子を挑発し気持ちを逆なでする佐竹舞、クラスメイトを殺しても高笑いしながら罵る、ゲームを楽しむためなら何でもするような女だった。
奈津子は親友を騙し殺した舞に宣戦布告する……
【 2巻 】
「クラス全員、クラスメイトを最低1人殺せ」という王様の命令を合図に殺し合いが始まる。殺しを楽しむ真鍋真冬に、その真鍋を嘲笑しながら殺す佐竹舞。
容赦なく殺す者、自ら命を絶つ者、親友のために自分の命を差し出す者……
【 3巻 】
心の中の何かが壊れた奈津子、親友を殺したクラスメイトにジャイアントスイングをかけて頭を砕き、王様の命令を達成する。そしてクラスメイトの死体を弄びネットにアップする舞。
残り10人「クラス全員、クラスメイトの眼球を2つ差し出せ」という命令に、生き残りを賭けた騙し合い・奪い合いが始まる……
【 4巻 】
奈津子・健太朗・佐竹舞・その他2人、クラスメイトの眼球を抜き取り生き残った5人。最後の決着は意外な形で幕を閉じる。ただひとり、ゲームを勝ち抜いた奈津子が求めたものは……
▼ 感想と評価
2作目で最強の悪役だった本田奈津子が主人公、王様ゲーム番外編の「臨場」
奈津子も元々あんな悪魔じみた性格だったわけではなく、今作では友達想いの恋する乙女として登場。次々と無残に死んでゆく友人を目の当たりにし、徐々に心が壊れてゆく。
さらにライバル佐竹舞による挑発が、彼女の良心にとどめを刺す。すでに心が壊れかかっている奈津子、あとは愛しの健太朗がどういう死に方をするか。
「終極」での奈津子のヒネクレっぷりから考えると、かなり悲惨な死に方をするんじゃないかと思ったけど、正直ラストは若干拍子抜けな結末かも。
もっとドロドロぐちゃぐちゃの愛憎劇の末、健太朗が舞に殺され、奈津子がその復讐をするものかと思ったんだけど……
王様ゲームシリーズも4作目、ストーリーのエグさや描写のグロさにもかなり慣れてきた。さらに今回は奈津子だけが生き残るという結末が決まっているだけに緊迫感に欠けるかなぁ。
【ストーリー評価】★★☆(良作!)
【グロさレベル】★★★(激グロ !!)
◆◆◆ 王様ゲーム 臨場 ◆◆◆
【漫画作者】 金沢伸明・栗山廉士
【連載】 2015~2016年