【タイトル】 ギフト± 12巻
【漫画作者】 ナガテユカ
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2018年 6月
【掲載誌】 漫画ゴラク
【構成】 第105 ~ 113話
天廻功道場で「臓器抜き」が行われていたことに気付いた環、ひとり道場に乗りこむもペースメーカーが動かなくなり気を失ってしまう。一方、曹良民との取引に応じようとしていたタカシは……
▼ あらすじ
●第105話 羊
加藤に大反対されるも、曹良民との取引を受けることにしたタカシ
「2,000人分の臓器を提供してもらう代わりに、再生医療の研究成果を共有する」という取引に
第2回目の会談に臨んでいた……
「覚えておくといい。相手に対して『信頼』を求めてくるのは常に弱者の側だということを。つまり君は私を『上』だと認めたわけだね?」
タカシを挑発する曹
さらに天廻功の信者たちや、軽犯罪者たち。クジラたりえない人間までクジラとして臓器摘出すると言う
その非人道っぷりに激高するタカシ
途中で席を立ってしまう……
一方、天廻功道場で気を失ってしまった環
道場から運び出され、山奥のアジトへと運び込まれ……
●第106話 手がかり
とつじょGPSが切れてしまった環を追いはじめたタカシ
天廻功道場へとたどり着くも、すでにもぬけのカラ……
「GPSが切れたということは、環のペースメーカーは死んだということ」
焦るタカシ
急ぎ曹に電話をかけ「あんたと組む代わりに天廻功の拠点を全て教えろ!」と……
●第107話 裏切り
ヌクイを敬愛する女性信者シイナさん
かつて、追ってきた借金取りを刺してしまい絶望して自殺しようとしたところヌクイに救われたとか
だからこそ「恩のある彼にこんなことは続けさせられない」と
環をアジトから連れ出し逃走
とこが、ちょうど見回りをしていたヌクイたちに囲まれてしまう……
●第108話 人工知能
冷静さを取り戻した環
彼女たちを取り囲む信者たちをひとりひとりスタンガンで仕留めてゆく
理想と共感を訴えかけるヌクイにも容赦なく……
全員たおしたところで、とつじょ山奥の天廻功アジトが発火
あわてて火事になった道場に向かうシイナ
ひとり残された環、茂みに隠れていた何者かに銃撃されてスタンガンを破壊されてしまう
さらに、口元に薬品がしみ込んだ布を当てられ意識を失ってしまう……
●第109話 尊師様
そんなこんなで天廻功を出し抜き、環の誘拐に成功した梨世
曹の情報を元に駆けつけたタカシたちより一足先にとんずら
ところがどっこい
いきなり某国から「取引停止」を言い渡された梨世。うろたえているところ、いきなり目を覚ました環に仕かけられ……
一方「羊 (臓器摘出のターゲット)」にされかかりブチ切れたシイナ
火事の責任をヌクイに押し付け「私たち全員を殺そうとした」と
さらに、信者たちを「臓器畑」として利用していたことを告発。何人もの信者たちを食いものにしてきた代償は……
●第110話 殺る時期
梨世に誘拐された道中
実は薬で眠らされる瞬間に息を止めて「寝たふり」をしていた環
いきなりサイドブレーキを引き、車は山道のカベにぶつかり停止
梨世も、環自身も気絶してしまう……
そんな2人の前に現れたのは、ずっと環を付け狙っていたリュウ
この最大のチャンスに、環の首に手をかけようとするも「たくま先生、おいてかないで」とうなされる少女の涙に殺る気を削がれ
「英琢磨とこいつ、2人まとめて殺してやる」と
迷走しはじめるリュウであった……
でもって、リュウから連絡を受けた加藤
後手後手に回ったすえ、ようやく環を保護するのであった……
●第111話 羊と狼
そんなこんなで無事帰宅した環
いつもよりいっそう無機質になってしまう
「たくま先生が好きなホントの自分」を守るために心の奥に押しとどめ「あたらしいあたし」を作りはじめていた……
環を誘拐しようとした神崎梨世はタカシたちに捕らえられ
曹に協力を求めたタカシは、しぶしぶ彼と手を組むことに
でもって、全ての罪と責任をヌクイに押し付けたシイナ。「尊師様」こと曹良民のところに転がりこんでお楽しみ中
そして「クジラ」として差し出られたヌクイは……
●第112話 性(サガ)
目前に迫る死を前に、走馬灯がはしるヌクイ
昆虫やらカエルやらを潰して遊ぶのが好きだった少年時代
ネコを解体しているところを母親に見られ自省した中学時代
医者になるも、執刀中に患者を虫けらのように殺してしまい免許はく奪
ひとりうなだれていたところ「君が必要なんだ。君の居場所は私が作る」と勧誘してくれたのが尊師様(曹良民)
「臓器の収穫役」として天廻功に潜り込み……
そして最後はクジラとして「捕鯨屋」に差し出され
みずからの臓器も抜かれ、その生涯を終えるのであった……
●第113話 カゴの鳥
山道で事故ってのち、秋光家の別荘に隔離されていた梨世
様子を見に来たタカシに「あたしはもうおしまいなの! 煮るなり焼くなり好きにすればいい!」と珍しく感情的に食ってかかり……
タカシに抱かれて落ち着きを取り戻した彼女
曹の手下になった経緯を語りはじめる……
両親は不法滞在でまともな働き口がなかったから貧乏だったとか。そんな時、援助して大学まで行かせてくれたのが他ならぬ曹
食事のマナー、人前でのふるまい方、男の扱い方
彼から色々教わって一人前の工作員に仕立て上げられたとか
そして、気が付いたときにはカゴの鳥
「カゴの外に夢中になり過ぎたの。現実が見えなくなる程に……無謀なことはわかってた。わかってたのに欲しくなっちゃったのよ」と……