センチメントの行方４｜榎本ナリコ

センチメントの行方4/表紙著者/榎本ナリコ

　センチメントの行方 4巻
【漫画作者】榎本ナリコ
【ジャンル】エロい漫画
【発売日】 2020年11月
【掲載誌】月刊バーズ
【構成】第12～14話

とくに理由もなく援交する子、リスカする子。思春期をこじらせまくった女子高生たちの複雑怪奇な乙女心。その葛藤とセックス事情を文学チックに描いた短編集。リアリティたっぷりのエロス……

▼ あらすじ

● 第12話　リコール (前編)

円満な家庭、安定した職とマイホーム
平凡でも理想的な幸福を手に入れた黒冬くん
公園のベンチで愛妻弁当中、女子高生から声をかけられる
「久しぶりだね、あたしはるかだよ」と
「新手の援交か？」と思いきや、
「あたし、20年前からタイムスリップしてきたの」とかなんとか
とうぜん、そんな事あるはずない
しかし彼女の昔話に、次第に「はるか」の記憶が戻ってきて……

● 第12話　リコール (後編)

20年前の元カノ、はるか
目の前にいるのは、その娘さん
はるかさん本人は、乳ガンでお亡くなりに
亡くなる前に、当時の思い出を娘に語ったそうな
その娘が「ならば母の思いを代わりに叶えてあげよう」
「ママに出来なかったことをしてやろう」と
ママへのイジワルで……

● 第13話　不純の動機 (前編)

優等生の東野さん
カフェで自習しながら、ムラっとしたらトイレでオナニー
わざわざエロ下着でするのがマイブームだった
ところがどっこい
クラスメイトの江田くんに、その姿を見られてしまう
(男女共用のトイレだった)
彼女を「同志」とみなした江田くん
中学時代のいじめで、皆の前でオナニーさせられたそうな
以来、その時の興奮を忘れられないみたい
でもって、同じオナニストの東野さんに見てもらいたいと……

● 第13話　不純の動機 (後編)

15年後、結婚して子供も授かった江田くん
高校の同窓会に参加
東野さんと再会する
お互いオナニーを見せ合ったけど、セックスはしなかった２人
東野さん、律儀に処女を守っていたらしく……

● 第14話　こころとからだでできている (前編)

恋する女子高生、雪野ちゃん
担任の大槻先生に片思い
先生の授業準備のお手伝いをしたり
積極的にアピールするけど、一線は越えられない
想いを胸に秘めることにした彼女
とある放課後
先生が、他の女生徒とエッチしている所を見てしまう……

● 第14話　こころとからだでできている (後編)

雪野の落としもの、スマホを届けにきた花村さん
大槻先生のエッチのお相手
雪野ちゃん、なぜか彼女とお茶することに
でもって、先生のことを語りだした花村さん
「キレイ事言うから、誘惑しても手をださないか試してやった」とか
「あんたの純愛、ぶち壊してごめんね」とか
やたらと挑発してくる彼女
実はこの花村さん、雪野ちゃんのことが好きで……

巻

▼ 感想と評価

エロありきの青春もの
ヒロインは、こじらせ女子ばかり
援交、リスカ、アダルトチャットでバイトなどなど
これといった理由もなく問題を起こすような子たち
なんだかんだ小難しい理屈を並べ立てながら
ただ単に「ヤリたいから」なんて口が裂けても言わない
カノジョや友達にはしたくないタイプかも
でも、そのめんどくささが愛おしくもあり、面白くもあり
「青春だなぁ」と思いました
ストーリーは、前後編に分かれてたりするけど１話完結型
どの巻から読んでも大丈夫
だいたい、どの巻も同じようなクオリティだから
４巻あたりは、けっこうグダグダだけどね
タイムリープやら、オナニー見せ合いっこやら
エロシーンに関しては、けっこう多め
体感的には、全体の４分の１以上はエロ
制服のままエッチしたり、学校でヤっちゃったり
JK好きには、めちゃソソるシチュエーション
まとめ、こじらせ女子＆女子高生ものが好きな人におすすめ！