【タイトル】 辞書とスカート
【漫画作者】 榎木知之
【ジャンル】 エロい漫画
【発売日】 2010年 8月
【掲載誌】 ビタマン
【構成】 全10話/オムニバス
恋愛もの&エッチな短編集。合コンに誘われた榊くん。「行きません!」と勝手に断ったのは高校時代からの後輩・高槻さん「結婚もしてない相手とセックスするなんて信じられません」ってな感じの残念美人で……
▼ あらすじ
● おべんきょしようぜ!
受験に失敗、アパート借りて勉強に集中するつもりだった水原くん
志望校に受かったお隣さん、入江さん(同じ歳)に邪魔されてばかり
ポテチ片手にテレビ鑑賞したり、勝手にシャワー使ってバスタオル一枚でうろついたり
勉強が手につかない
勝手気ままな自由人ながら、勉強はちゃんとデキる彼女
知的な部分を見せたと思いきや「一発抜いて集中させたるわ」と……
● そんな君に恋をした
実果ちゃんをデートに誘うことに成功、有頂天の杜屋くん
清楚で可憐、おしとやかな実果ちゃん
実は、自分のノリの悪さに悩んでいて「つまらない女でごめんなさい」と
「オレ、実果ちゃんといるとすげー楽しいよ!」必死でフォローする杜屋
その甲斐あってか「信じさせてください。言葉じゃなくて…」と
部屋に誘われ……
● 道徳ガール
合コンに誘われた大学生・榊くん
「行きません!」と勝手に断ったのは、高校時代からの後輩・高槻さん
真面目すぎて融通がきかないお堅い後輩
「結婚もしてない相手とセックスするなんて信じられません」ってな感じの残念美人
とある日
教室でこっそりセックスするカップルを目撃してしまった彼女
よほど衝撃的だったのか、主張が180度変わり……
● アナウンサーを目指すなら
アナウンサーを目指すサークル・アナウンサー研究会
みんなの憧れ、美香先輩に呼び出された森崎くん
「長い!どもらない!オドオドしない!」挨拶直後にダメ出し
そして美香先輩、シャツを脱ぎ、みずからストッキングをびりびり破いてお股をオープン
「度胸、つけさせてあげるから、やってごらんなさい」と……
● ブルマで秘め事
市民体育館、バスケの練習に来た青年
奥の倉庫で、バレーネットに絡まれ身動きできない女性を発見する
聞けば、ママさんバレーの準備をしていたとか
しかも、2人とも練習日を間違えたらしく人気はナッシング
ママさんの足の擦り傷に、クスリ塗ってあげようと思ったら期限切れ
すると彼女「かわりに舐めてもらったらダメですか?」と上目づかいに……
● 名刺の渡し方から腰の使い方まで
業界最大手の広告代理店に入社した星野くん
新人研修という名のしごきにウンザリ
運動部さながら、朝っぱらからダッシュに腕立て、朝食から山盛りカツカレー
寝坊の常習で、早川教官(♀)に目をつけられてしまう
ヘロヘロのところ、空き部屋に連れ込まれ、毎日のようにお相手を……
● 黒と桃
バイト先で知り合った年下彼女とお付き合いをはじめた小柴くん
大人っぽくてスタイル抜群な彼女に「末永さん」と思わずさん付け
目ざとくハート型ストラップを見つけ「めずらしいじゃん、可愛いストラップ」と
すると恥ずかしそうに外してしまう彼女
実は、可愛いもの好きな末永さん
クローゼットには可愛い系の服がいっぱい。本人は似合わないと思っているらしく……
● 彼女の問題
巨乳好きの大学生・椎名くん
大学で知り合った桃子と「クイズに正解したらオッパイ揉ませてもらう」と約束
連戦連敗中だった
とある日「もしあたしの胸がペッタンコだったら、あたしに興味なかったの?」
憂い顔の彼女
「あたし、木下桃子は自分の胸が大嫌いです。それはなぜでしょうか?」と
いつもと違う様子の桃子に、戸惑う椎名くんは……
● 片桐さんはミスをする
バイトのウェイトレス・片桐ちゃん
皿を割ったり、お客に水をぶっかけたり、ドジばっかり
それでもお客さんには人気だし、一生懸命な姿を見てるとクビにはできず
毎度、叱ってばかりのマネージャー樋口くん
実は彼女、樋口くんに構ってほしくてワザと失敗していたそうな
自分のせいで彼を怪我させてしまた片桐ちゃん、胸のうちを全てを白状して……
● こいなか
田舎を出て東京に就職した柚子ちゃん
お盆休みの帰省で「戻りたくなくなっちゃう~」
「東京の人間てちゃらいんよ」とディスる彼女に「香水なんか付けて、自分だってチャラなって帰ってきとるやん」
すっかり都会に染まってしまった彼女が気に食わない幼馴染・栄太郎くん
本心は「柚子姉、もう地元には戻ってこなくなるのでは?」と気が気でなく……
▼ 感想と評価
カップルの馴初め、ラブラブな初エッチを描いたエロ漫画
けっこう読み応えのある恋愛もの
テレビドラマの恋愛なんかはウダウダ過ぎて見てらんないけど
この手の作品の恋物語は十数ページで終わるから
それでいて、ちゃんとドラマチックに仕上げているところが素晴らしい
一部例外ありだけどね
同作者による次作「世界がケーキになる確率」と比べると、エロ描写の技術にはかなり差を感じる
当然、次作の方がレベルが高い
新しい方を先を読んじゃったから、余計そう思うのかもしれんけど
でもストーリーに関してはどっちも良くって、今作「辞書とスカート」は物語重視
次作「世界がケーキになる確率」はシチュエーション重視ってな感じ
興味ある方には、両方読んでもらいたいな、と!
【ストーリー評価】★★☆(良作!)
【エロさレベル】★★☆(中エロ!)
◆◆◆ 辞書とスカート ◆◆◆
【漫画作者】 榎木知之
【発売日】 2010年 8月