【タイトル】 外道の歌 15巻
【漫画作者】 渡邊ダイスケ
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2023年 3月
【掲載誌】 ヤングキング
【構成】 第114～123話 (最終話)
裏で復讐代行をやってるカモメ古書店。店長カモは、素面で拷問できる冷静沈着なプロ。その相棒トラは、外道に容赦のない武闘派。 そんな2人が、自己中な外道たちをシバいてゆく物語……
▼ あらすじ
● 前巻までのあらすじ
朝食会の次期会長選に立候補した加世子
最強の殺人鬼３人のうち２人以上を捕獲した支部長が次期会長
殺人鬼その一、近野智夏ことちぃたん
現在、藤巻と仲良しで加世子の保護下に
殺人鬼その二、人体破壊マニア坂口拓
國松と協力関係でヤクザ退治、襲ってくる朝食会も返り討ち
殺人鬼その三、厚木孝臣こと國松
日本最大のヤクザグループ「興劉会」を潰すべく暗躍中
人を洗脳しては捨て駒にする最も厄介な人物
信者数十人を自殺に追い込んだ過去も……
● 第114話
東京支部のヘルペスくんが坂口を襲撃
返り討ちにされそうなところを藤巻が助っ人
殺られそうになった藤巻をトラがお助け
しかし坂口、３対１でも余裕でさばき……
● 第115話
交互に襲われ致命傷を与えられない坂口
左眼球を潰されてしまったトラ、右フックでカウンター
たたらをふむ坂口に、藤巻がハートブレイクショット
動けなくなった坂口に、ヘルペスくん銃連射
一発がガードする坂口の両手を貫通、こめかみにヒット……
● 第116話
瀕死の坂口を持ち帰ろうとする藤巻とヘルペス
成り行きを見守っていた桜内、銃口を向け制止
「アイツは人間やない。関わるな」と盾になるトラ
しかし、戦闘による負傷でフラフラ
その場で意識を失ってしまう
気絶したトラを、カモの所まで運ぼうとする桜内
途中「誰それ？」と國松に声をかけられ……
國松のアジトに運び込まれたトラ
早乙女経由で「オレを拉致った２人組」とバレてしまう
その「２人組」に興味津々な國松
相棒、カモを呼び出すようトラを脅迫
「誰やそれ？ 知らんな」とかなくなに拒むトラ
「人目につかない倉庫的な場所」に連行される
翌朝、胴体だけの死体が港にプカプカ……
● 第117話
叔父(刑事)に呼び出されたカモ
トラの遺体とご対面
背中のイレズミは、トラのもので間違いない
「剥がされた皮膚が別の死体に縫い付けられている」とのこと
しかし「島田(トラ)は全身の４分の１の皮膚を剥がされている。最悪、命の危険もある」とも
トラを探しに出るカモに、國松から電話
「相方と生きて会いたかったら、ウチと手を組め」と……
● 第118話
國松の手引きで、若頭に出世した梅沢
弟分、早乙女を組に迎え入れる
國松に完全洗脳されてる早乙女くん
内部情報を警察にリーク、幹部が次々逮捕されてしまう
キレる梅沢
しかし、國松のとりなしで手を出せず
いきり立つ部下を、抑える側に回るハメに
ところが、國松の意を受けた早乙女に銃撃され……
● 第119話
トラの見張りをしていた桜内
カモをかばい続けるトラを、國松に見つからないよう解放
カモメ古書店まで送り届ける
でもって、カモに弟のことを尋ねる桜内
「…殺したのか？」
「ああ」
あっさり自白したカモに、銃を突きつけ……
● 第120話
「この恨み合いの輪からオレは抜けるよ」
カモを撃てなかった桜内
組に帰ってきたところ、早乙女に銃撃されてしまう
運良く、弾は肩をかすめて早乙女を捕獲
國松の指示であることに気づく
桜内、ここでようよやく國松の外道さに思い至り……
加世子のオフィスに監禁さていた坂口
得意の関節外しで拘束解除
前回のように皆殺しにする余裕はなく逃亡
しかし、これも想定内だった加世子
坂口への刺客に、ちぃたんを送り込み……
● 第121話
ホテルでカフェでくつろぐ國松
見知らぬ女(加世子)から声をかけられる
ホテルのオーナーらしきこの女、
「あなたの視界に入る全ての人間があなたの敵よ」と
その中には、友達だった関口の姿も
ところが、襲撃されるでもなく全員撤退
代わりに現れたのは、グラサンのお兄さん(カモ)
得意の洗脳に持ち込む間もなく、問答無用でボコられ……
● 第122話
例のごとく、國松を倉庫に拉致監禁したカモ
「俺の家族(トラ)を傷つけるヤツは誰だろうと許さない」
身動きできない國松にお説教
洗脳で多くの人間を死に追いやった殺人鬼、國松
最期は、頭に大きな風穴を開けられ……
● 第123話
愛しのアニキ(國松)を殺された梅沢
組は崩壊寸前、若頭の地位も失い、桜内にも裏切られ
その全ての恨みを、とある人物に……
|
善悪の屑
|
巻 |
巻 |
巻 |
巻 |
巻 | |||
|
外道の歌
|
巻 |
巻 |
巻 |
巻 |
巻 |
巻 |
巻 |
巻 |
|
|
巻 |
巻 |
巻 |
巻 |
巻 |
巻 |
巻 |
▼ 感想と評価
外道の歌、最終巻
第１部「善悪の屑」の合わせると全20巻
長かった。でも、最後まで緊張感たっぷりで読めた
作風としては、リアルなエログロもの
能力的にも性格的にも、現実離れしたキャラはなし
人体破壊マニアの坂口以外は
その坂口にしても、ギリギリ人間の範疇っぽいし
園田みたいなサイコパスは、理解不能ではだったけど
漫画に対する執着には人間味があったと思う
無感情に振舞う加代子にも、もろい部分があったり
キャラそれぞれに「葛藤」があるのが良かった
最も揺るがないキャラが、主役のカモ
女だろうが何だろうが、外道は決して許さない
親の仇すら見逃してしまう人情家のトラとは対照的
そんな、色とりどりなキャラクターがこの作品の魅力かな
ただ、グロいだけじゃない
まぁ、拷問シーンが一番の見所ではあるんだけどね
実際に目撃すれば正気を保てそうにない、常軌を逸した拷問が……
エロに関しては、暴力の延長的なエロ
エロ漫画的なエロではなく、一方的に貶めるためのエロ
まぁ、疑似恋愛的な話もあったけど
基本、加害と復讐の繰り返し。真っ暗闇な世界観だから……
まとめ、暗くて残虐なストーリーが好きな人におすすめ！
【ストーリー評価】★★★（名作 !!）
【グロさレベル】★★★（激グロ !!）
◆◆◆ 外道の歌 15 ◆◆◆
【漫画作者】 渡邊ダイスケ
【発売日】 2023年 3月
