【タイトル】 王様ゲーム 起源
【漫画作者】 金沢伸明・山田J太
【ジャンル】 エログロ漫画
【連載】 2013~2016年
【掲載誌】 E☆エブリスタ
【コミック】 全6巻 続編あり
王様ゲームの悲劇が起こる32年前、全ては山奥の寒村・夜鳴村から始まった。王様=殺人ウィルスの真実が明らかに……
▼ あらすじ
王様ゲームの惨劇が始まる32年前、その起源ともいえる夜鳴村での出来事。奇しくも、後に始まる王様ゲームと同じ人数、32人の村民がゲームに巻き込まれて命を落してゆく……
【 王様ゲームのルール 】
1.住民全員強制参加
2.王様から届いた命令に1日以内に従うこと
3.命令に従わなければ、罰がある
4.王様ゲームを途中でやめることは絶対にできない
【 1巻 】
夜鳴村の高校生・本田一成と本田奈津子は仲むつまじい恋人、だけど従姉妹同士のため親から結婚を反対されていた。そんなある日、「王様ゲーム」の手紙が村人全員に届けられる。
最初の命令は「10代の村人は死体に触れ」というもの。冗談半分で命令に従う一成たち、しかし死体に触れなかった2人は、手紙にあったとおり、本当に首を吊って死んでしまう……
【 2巻 】
さらに3人の死者を出し警察が介入。「住人の中の誰かが犯人なのでは?」と村人同士で疑心暗鬼にかかる中、王様からの命令は届き続ける。
例のごとく「不要なことはするな」という具体性のない命令に11人の村人が死亡、一成の父と祖父も亡くなり、生存者はたった12人まで減ってしまう……
【 3巻 】
行方不明になった奈津子を探す一成。先祖が呪術師である彼女の家の土蔵の中には、「毒」の文字と不気味な虫の絵が張られた壺がひしめいていた。
その中に割られた壺がひとつ。毒々しい液体が飛散し、それに触れた一成は寒気を覚え……
【 4巻 】
奈津子の行方不明とともにピタリと止まった王様からの手紙。しかしそれもつかの間、「8時間ごとに1人自殺しろ」と言う王様からの命令が再び届けられる。
そんな中、警察が真実を発表。一連の事件の犯人は「新種のウィルス」だと……
【 5巻 】
警察は撤退し、ウィルス感染した村人だけを残し夜鳴村は完全封鎖。そして王様からの次の命令は「本田一成、平野ミチ子、丸岡修平はそれぞれ2人の村人を殺せ」
ミチ子は狩る側と狩られる側の鬼ごっこを提案。否応なくゲームを受け入れさせ、手始めに酒に酔って眠りこけていた自分の父親をナイフで惨殺する……
【 6巻 】
「鬼ごっこ」とう名の虐殺が続く中、行方不明になっていた奈津子が一成の元に戻ってくる。ミチ子と修平たちに崖からつき落とされたと言う。
意を決した一成、奈津子を守るため修平・ミチ子と闘うことを決意する……
▼ 感想と評価
王様=ウィルスの正体は、呪術師である奈津子の家に代々受け継がれてきた「蟲毒」
結婚に反対され自暴自棄になった奈津子が毒の入った壺を割ってしまいウィルスが拡散、奈津子が無意識のうちに王様からの手紙を届けていたというのが一連の謎の顛末。
最後は奈津子が自ら毒薬を飲み、一成ひとりを残して王様ゲームは幕引き。
その後、一成は別の女性と結婚。生まれた双子姉妹のひとりを「智恵子」と名付け、もうひとりは「奈津子」と名付けて広島の実家にあずけたまま時は流れ、王様ゲーム第一話へとつながる。
ウィルスのキャリアは1作目のヒロイン智恵子と、2作目のヒール奈津子の2人だったってこと。とりあえずこれで王様ゲームに関する謎は全て解けたのかな?
原作小説では「終極」に続いて全国規模の「滅亡」編に続くみたいだけど、コミカライズされるかどうかは不明。あと、奈津子(娘のほう)がヒロインの「臨場」がコミック化されてる。
3作ともすごく面白ろかったけどね、悲劇的過ぎるストーリーがちょっと辛いなぁ。
【ストーリー評価】★★☆(良作!)
【グロさレベル】★★★(激グロ !!)
◆◆◆ 王様ゲーム 起源 ◆◆◆
【漫画作者】 金沢伸明・山田J太
【連載】 2013~2016年