【タイトル】 ギフト± 7巻
【漫画作者】 ナガテユカ
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2017年 2月
【掲載誌】 漫画ゴラク
【構成】 第57 ~ 65話
少女連続誘拐犯・茂田の消失と「クジラ捕り」との関連を確信した瑞希。さらに「たまき」がクジラ捕りに深く関わっていることまで嗅ぎつける。琢磨先生にその事実を突きつけると……
▼ あらすじ
● 第57話 受精卵
琢磨先生の過去回想
16歳で出産してのち、すぐに亡くなってしまった真琴
そのとき産まれた子は今なら21歳、環とは年齢が合わず
「真琴の死後、冷凍保存された受精卵を使って代理出産で生まれた子。それがたまきだ」
そして、秋光正はプティシャトンでドナー(臓器提供者)となる母親・真琴を見つけ出し、子供を産ませたのではないか
何らかの理由で最初の子はドナーとしては使われず、その代わりにたまきが「心臓を取るためのモノ」として造られたのではないか、と……
その真琴さんの最初の子供・秋光タカシ
「このまま心が戻ってしまえば、オマエはたくま先生とこに行っちまうんだろ!? だったら…」と葛藤中
学校でレイプされかかって激高してのち意識を失ったままの環を、力づくで自分のモノにしてしまおう……
● 第58話 タブー
環へのレイプをすんでのところで思い留まったタカシ
その代わりに、便利なセフレ・神崎梨世(環の主治医)を呼び出すと、野獣のようにヤリまくる
一晩中、頭の中が空っぽになるまで……
一方、瑞希の情報がショックだった琢磨先生
もしかしたら、真琴さんの息子と思われる「秋光崇」と、臓器売買の取引相手「タカシ」が同一人物ではないのか
ホントにたまきが臓器売買に関わっているのか
真実を確かめるすべはなく、憶測だけがグルグルと……
● 第59話 ハニートラップ
一晩中ヤリまくったすえ、居眠りしてしまったタカシ
彼がようやく見せた「隙」に付け入ろうとする神崎梨世。ハニートラップのスペシャリストにして、大陸のスパイ
タカシのスマホをチェックするも、登録されているのは梨世の名前のみ
用心深いタカシを、少しずつ取り込んでゆくのであった……
一方、昨晩タカシがしでかしたことをシッカリ覚えていた環
「タカシの想いには応えられない。だって、たくま先生がいるから…それでもタカシは大事なの。タカシはあたしの一部だから」と……
● 第60話 リサイクル
抑えられない感情を制御するため「ペースメーカーを付けたい」と申し出た環
もはや「ただのお人形」じゃない
手元から離れてゆこうとする環に、ふたたびドス黒い感情がわきあがるタカシ
しかし「あたし達はこれからもっともっとクジラを捕りつづけないといけない、そうでしょ?」とニッコリ微笑む環を見て……
● 第61話 原点
ちょっぴり過去回想
まだ高校生だったタカシ
おじい様(秋光正)の遺言にしたがい兄の世話役に
妾の子ながら「秋光グループ後継者」の権利を手に入れる
当時、相談役だった加藤に「脳死移植は非人道的だ。処刑されて当然の社会のクズどもを供給源にすれば……」
なんて思いつきを語らっていた
意外にも、その話に乗ってきた加藤
とある日、加藤が連れてきたのは「機械のようなメンタル」を持つ少女、顔色ひとつ変えずに生きた人間にメスを入れてみせる
亡き母とそっくりな少女・環との出会いであった……
● 第62話 選ばれた人間
なぜ自分が産まれたのか、なぜ環が産まれたのか
祖父がしでかしたことを全て把握していたタカシ
彼にとって環はただの妹じゃない。奪われるために造られた者同士、遺伝子よりも濃い絆で結ばれた「選ばれた存在」……
そんなこんなで、環の手術を任された神崎梨世
環の心臓の「細胞サンプル」をひそかに持ち出して……
● 第63話 大物
環の手術が無事終えたのを確認したタカシ
自分がやるべき仕事へと戻る
叔父からもぎとった病院に高価な機材を運び込み、利益優先だった経営から臨床研究重視へ。「クジラ狩りの先」へ行くために……
ボス・曹国良の来日により動きを活発化させる神崎梨世
環の心臓の「細胞サンプル」の解析を依頼してのち、曹と日本のパイプ役になった松川議員の横領をリーク
警察(加藤)に恩を売りつけ「上があなたに会いたがっているの」と……
● 第64話 求めし者
大陸の大物・曹国良とのパイプをつなぎ有頂天だった松川議員
いきなり起訴されて天国から地獄へ
タイホされる前にバックレてしまう
しかし、手なずけたはずの反社会勢力(リュウ)からもあっさり見放され、逃亡先を「捕鯨屋」にリークされ……
ちょっぴり過去回想
3年前、火事になった英総合病院で環を保護した加藤
「とある目的」のため彼女を教育しはじめる
まずはカエルの解剖で練習させてのち「人間の死体」を用意して……
● 第65話 身の程
そんなこんなで理想的な「解体マシーン」となった環
ペースメーカーを付けたことで感情に支配されることもなくなり、それこそ「機械」のように松川から臓器を摘出してゆくのであった……
その松川を利用するだけ利用して切り捨てた曹国良
スパイとして送り込んだリーシー(神崎梨世)と会食中
「君も覚えておくといい。身の程を知るということはとても大事だとね…」とウラのある部下にきっちりクギを刺し……