【タイトル】 ギフト± 8巻
【漫画作者】 ナガテユカ
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2017年 5月
【掲載誌】 漫画ゴラク
【構成】 第66 ~ 75話
ペースメーカーで感情の暴走を抑えられるようになった環、クジラ捕りに復帰する。環の手術を執刀した梨世、大陸のスパイとして暗躍しはじめる。環の心臓の細胞サンプルをひそかに持ち出し……
▼ あらすじ
● 第66話 ゴキブリ
在日として日本人からは差別され、中国人からは同胞として認めてもらえず
どんどんグレていったリュウ少年
そんなある日
ヤケになって突っ込んでいった相手(警察)が先生(加藤)であった
みずからを「どこに行っても嫌われるゴキブリ」と卑下するリュウ少年に、メシを奢ってくれたばかりか対等に話をしてくれて……
そして先生の「潜伏」としてウラ社会に足を踏み入れたリュウ
2人の出会いの場所、とある裏路地に先生を呼び出すと、
「選んで欲しいんですよ、オレかあの子か。もしこのまま潜入をつづけるならオレはあの少女・鈴原環を殺す」と……
● 第67話 サヨナラ
環に植え付けられた「恐怖」が消えないリュウ
「恐怖を克服するには、殺るか、殺られるか。そのどちらかしかないんですよ。恐怖で生きられるのは奴隷だけだ。
そんなの死んだも同然じゃないですか」と
「理想的な道具」である環か
ずっと目をかけてきたリュウか
どちらも選べなかった加藤、黙ってリュウを見送るほかなく……
● 第68話 頼み事
「たまきちゃんが臓器売買に関わっているかもしれない」という瑞希の言葉が頭から離れない琢磨先生
とうとう臓器移植の依頼を断ってしまう
でもって「オレは多分、殺される」と瑞希を呼び出した先生
「闇医者」になった経緯を語りはじめる……
たまきに関わる資料を、院長の遺体とともに焼き払った先生
何者かに拘束され、目隠しされたまま臓器売買組織のトップと思しき50~60代くらいの男の元に連行される
院長殺害の罪をなすりつけられ脅迫されて
その男が語る「新たな臓器移植ネットワーク」に組み込まれ
たまたま医者が夜逃げした「林クリニック」をあてがわれ……
そんなヤバイ組織を裏切ればとうぜん命はない
「オレの代わりにどうか…たまきを救ってやってくれ」と……
● 第69話 むなしい
クラス女子の「初体験話」を小耳にはさんだ環
たくま先生を思い出し、カラダがうずいてしまう。初めてオナニーをしてみるも、すぐさま「むなしさ」に苛まれ……
たまたま環のオナニーシーンを覗いてしまったタカシ
心はズタボロ
いつものように梨世を呼び出すもセックスする気にはなれず、ヒザまくらされたまま静かに寝息を立てはじめ……
そんなタカシに母性本能をくすぐられるも、目的は見失わない梨世
加藤を通して、彼女のボスと彼のボスとのトップ会談をもちかける……
● 第70話 愛国心
そんなこんなで始まった曹良民と秋光崇のトップ会談
前置きはさておき、さっそくビジネスの話に
タカシが極秋会病院の経営権を一族うばい取り、ひそかに「再生医療」を進めていることまで調べあげていた曹
「人間2,000人分の臓器を提供する代わり、研究成果を共有したい」と……
● 第71話 犬
「手のうち」が完全に漏れていることを思い知らされつつ、あいさつ代わりの最初の会談は終了
「こちらの分が悪すぎます」と断固拒否を訴える加藤
しかし「人間の臓器はそうそう手に入るもんじゃない」とちょい乗り気なタカシ
それはさておき、こちらの「手のうち」を探っているスパイの存在
梨世を疑いはじめる……
● 第72話 ほんとの事
タカシにスパイを疑われていることを知ってか知らずか
「環の心臓の細胞サンプル」の調査を進めていた梨世
依頼した研究員に「このネタ1,000万でも安い」とか脅されて、急きょハニートラップならぬ「デストラップ」を仕かけることに……
一方、臓器移植が出来なくなって「処分」を覚悟する琢磨先生
廣瀬のツテで海外逃亡することに
偽造パスポートと多少の現金まで用意してくれた廣瀬
「別にボランティアでやってる訳じゃねぇ。オレはいつかこれを記事にする。あんたの疑いが晴れて日本に戻ってきたときは協力してもらう!」
「それでチャラだ」と、友情が芽生える2人であった……
● 第73話 取引
タカシの命で神崎梨世を探りはじめた加藤
中国名・王梨世、日本生まれの日本人ながら両親ともに大陸系の帰化人
曹と帝都ホテルのロビーで会っていたところまで突き止める
タカシに報告していたところ「女子高生が英琢磨のことをしつこく聞いてきたんだと」という同僚の話を小耳にはさみ……
会話に気を取られる加藤を、たまたま後ろから見ていた瑞希
そのまま通り過ぎようとするも、彼女に耳にも「英琢磨と女子高生」の話題が耳に入り「たまき」の存在に思い至り……
● 第74話 同じ側
交番に押しかけたところで情報を得られるはずもなし
早くもつまずいた環の「たくま先生探し」
ふと、自分のあとを付ける人物に気が付き、スタンガン片手に声をかけてみると、自分と同じ制服姿の女子高生
学校で環にレイプをけしかけたリーダー格の女だった……
その元いじめっ子の女子・里谷さゆり
聞けば、レイプをけしかけたのがキッカケでいじめを受ける側になったとか
さらに、ムショ帰りの父親にレイプされているとかで顔中アザだらけ
「父親を殺すのを手伝ってほしい」と……
● 第75話 女子校生
林センセイ(英琢磨)の失踪と、環のたくま先生探しと
同時に報告を受けたタカシ
林センセイには「自然淘汰」してもらうべく、見つけ次第「処分」することに
しかし英琢磨を消したからといって、環の中にいる「たくま先生」が消えるわけではないことは重々承知
惨めな気分にひたるタカシであった……
一方、里谷さゆりの自宅アパートまで案内された環
「お父さん殺し」を止めるよう命の大切さを訴えるも、そもそもその父親が命をゴミクズのように扱うどうしようもないクズだった
女子高生を監禁・輪姦したうえコンクリ詰めにして殺したとか
「あたしを犯ってる時、それを思い出して興奮するって」とか
「そんなにオマエがイヤだって言うなら『代わりを連れてこい』って」と……