【タイトル】 センチメントの季節
【漫画作者】 榎本ナリコ
【ジャンル】 エロい漫画
【発売日】 1998~2001年
【掲載誌】 ビッグスピリッツ
【構成】 5~8巻/オムニバス
中学生から高校生くらい、思春期のセックスを描いた作品。マンガチックなキャラじゃない、年相応の幼さと未熟さがリアルでエロい。援助交際で処女を捨てる少女、行きずりの相手と初体験する少女などなど……
▼ あらすじ
● 第1話 世界の終わり(5巻)
1999年世界は終わる(ノストラダムスの大予言)を信じていたサヨコちゃん
とうぜん世界は終わらず大人(16歳)になって
男たちのエロい視線にさらされて
たまたま遭遇したクラスメイト・黒木とゲーセンで遊んでいるうちムラムラと……
● 第2話 重い体
第1話からのつづき
黒木くんとのアオカン(初体験)、挿入前に射精してしまい失敗
自分が悪いのかと、お試しでブラシの柄を挿入、痛くて入らない
不安にかられたサヨコ
繁華街をフラフラ、優しく声をかけてきたオジサンに処女を……
● 第3話 プラトニック・ラブ
第2話からのつづき
援交で処女を捨てたサヨコ
生まれて初めてラブレターをもらい、ぜんぜん知らない先輩と付き合うことに
この先輩・田口くん、3週間経ってもキスもなし
彼女からエッチに誘うも、友達に誘われ風俗で女を買ったことがトラウマらしく……
● 第4話 指輪
第3話からのつづき
そんなこんなで、先輩と交際をつづけていたサヨコ
誕生日プレゼントに指輪をもらうも、首輪をつけられたみたいで息苦しい
過去の援交を自白してバイバイ
今度は、たまたま知り合ったエロ漫画家とカラダの関係になり……
● 第1話 傷口(6巻)
学校の用具室でサボっていた根津裕貴
同じクラスの女子が、連れ込まれてヤラれているとこを目撃してしまう(のぞき見)
そんな根津くんのお父さん
ホームからリストカット少女が、飛び込みそうなのを見て思わず手をつかむ
お節介のすえラブホテルで……
● 第2話 傷口Ⅱ
第1話からのつづき
声をかけられれば誰とでもする、いわゆるサセ子のその女生徒
体育の授業後、片付けを押し付けられた裕貴とばったり遭遇
「きょ 今日の放課後、ここへ来いよ」なんてヘロヘロな脅しに、あっさり応じて……
● 第3話 路だけ明るい
第2話からのつづき
真面目な根津お父さん、リスカ少女とワンナイトラヴしてしまったことに自責の念
リスカ少女を電車で見かけて思わず隣へ
車窓からの景色はラブホ街「次、降りてしよっか」と誘われて……
● 第4話 失くした心
第3話からのつづき
裕貴のクラスメイトのサセ子と、根津お父さんが夢中のリスカ少女
実は同じ子、父息子で同じ少女と関係を持ってしまう
チキンな裕貴、指入れ&ペッティングから先に進めず、数回シゴかれただけで射精
「今日は誰ともしなかったなぁ」ぽつりと漏らしたリスカのサセ子
その日の晩は、根津お父さんを誘惑して……
● 第1話 夏は来ぬ(7巻)
大学生の伊藤、遊び人のくせに詩を書くのが得意な芸術家タイプ
カノジョ相手では勃たなくなってしまい、高校時代を懐かしんでばかり
告白してきた女子を、放課後の教室でムリヤリ……
● 第2話 はじめての夏
第1話からのつづき
とつじょ、伊藤のアパートを訪ねてきた女子高生・夏子
「泊めてくれたら、何してもいいよ」と怪しさ満点
とりあえず隣に寝かせたら、インポ気味だったチ〇コがビンビン朝勃ち、いざ一発
ところが彼女、処女だったのか激しく出血
初体験のトラウマ(レイプして出血させた)がよみがえった伊藤は……
● 第3話 夏をもう一度
第2話からのつづき
ココロの風邪をひいてしまった伊藤
残暑の炎天下、セーター着こんで暖房器具を購入
外出時は、夏子が逃げないように外側にロック
実家から送ってもらった高校時の制服を着て、夏子と学生ごっこ(セックス)を満喫……
● 第4話 少年と海
第3話からのつづき
空き地でベースボールしていた少年、伊藤の部屋の窓ガラスを割ってしまう
ノックしても誰も出ず、中の女性(夏子)の声に従い外側のロックを解除
夏子がドアを開けると同時に、帰宅した伊藤と鉢合わせ
怪しい態度の伊藤を見て「閉じ込められているんだ、彼女」と
伊藤が外出したスキに、再びロックを解除して連れ出そうとするけれど……
● 第1話 NOBODY 誰でもない(8巻)
フツーの高校生・岩崎ノボル
隣のクラスの霧島マユ子に片思い。告白する度胸はナッシング
彼女のウワサ「売春(ウリ)やってるんだって」を耳にして勝手に失恋
たまたま見かけた投稿サイトに「生きる意味なんてない。何も考えないほうがラク」と
書き込みしたところ「R」なる人物から返信が来て……
● 第2話 Real
とある日、霧島マユ子とぶつかりポーチを落とし忘れ
中をチェックすると、1ダース分のコンドームと援交用と思しき名刺が
ウワサを確信したノボル
現実を忘れるように、Rとのチャットにハマってゆく。直接会う約束を交わし……
● 第3話 BODY
実際に目にしたRは、キャリアウーマン風のお姉さん
気を遣ってしまい、いつもの様には話せない
そんな彼の気持ちを察してか「どこか落ち着ける場所へ行きましょう」と
Rのお誘いでラブホテル、リアルな女のカラダを知ってしまったノボルは……
● 第4話 A boy meets a Girl
そんなこんなで、Rとのカラダの関係を続けていたノボル
とある日
ラブホで、中年オヤジに肩を抱かれながら部屋にはいる霧島マユ子と目が合ってしまう
翌日の学校
彼女を呼び止め、前に拾ったポーチを差し出すと、
「昨日ホテルで会った人? オバサン相手にエンコーしてんの?」と予想外にフレンドリー。空き教室に誘わて……
▼ 感想と評価
1~4巻までは、1話完結の短いおはなし
5~8巻までは、1巻ごとに完結のちょっと長めのおはなし
一人のヒロインの胸の内を深く掘り下げてゆくようなストーリー
5巻のサヨコは、処女喪失から奔放なセックスに目覚めてゆくヒロイン
6巻、リスカのサセ子は、関係を持った父親と息子が家庭崩壊寸前まで追い込まれる
7巻の夏子(偽名)は、高校時代に片思いしていた彼に、大人になって整形してから会いにゆく、若干ホラーなお話
8巻は、フツーの高校生ノボルくんとエンコー女子のボーイミーツガール。話が話だけに後味爽快とはいかないけれど
私的には5・6巻が良かったかな。エロい意味で
7・8巻は、エロよりストーリー重視な感じ
スーツ姿の中年オヤジと制服姿の女子高生が堂々とラブホに行っちゃうあたり、時代をかんじるなぁ
ヌキネタとしてもまだ使えそう!
【ストーリー評価】★★☆(良作!)
【エロさレベル】★★★(激エロ !!)
◆◆◆ センチメントの季節 5~8巻 ◆◆◆
【漫画作者】 榎本ナリコ
【発売日】 1998~2001年