キャタピラー10巻

 CATERPILLAR 10

 

 

【タイトル】
 CATERPILLAR キャタピラー 10巻

 

【漫画作者】 村田真哉・速水時貞
【ジャンル】 エログロ・バトル
【発売日】 2018年1月
【掲載誌】 ヤングガンガン
【構成】 第79~89話

 

 

【こんなマンガ】

 

クルーズ船最上階では、蟲オーダー1位と3位の頂上決戦。貨物倉庫では、パラポネラとの再戦を強いられるイモムシ。甲板では、クワガタ4人衆とのタイマンの決着をつけるカブトムシ……

 

10巻 あらすじネタバレ

 

 

● 第79話 最強の座は渡さない

 

4歳でブルドーザーを破壊。

 

その異常な怪力を買われて(両親に疎まれて)組織の蟲育成施設・ボマリオにあずけられた蘭ちゃん

 

訓練教官・ヘラクレス大谷から「兜蟲」の名を受け継ぎ、ボマリオから卒業

 

その大谷から託されたのが闘神角(ヘラクレス)

 

アメリカの黎明期、暗黒街を跋扈した暗殺者・獣(ジャッカル)が愛用していた武器・鰐(アリゲーター)を再現したレプリカとかなんとか……

 

 

そして彼女、教官が引き起こした悲劇を忘れてはいなかった

 

「子供たちは不用品なんかじゃない。今日からここ(ボマリオ)は私の餌場。誰を殺すのか、誰を生かすのかは私が決める……」

 

 

ボマリオの子供たちを守るため

 

「不殺」と「最強」にこだわるカブトムシ

 

元教え子・ヒラクワガタに必殺のヘラクレスを突きつける……

 

不殺のカブトムシ、殺気をにじませ必殺の武器ヘラクレスを構える

 

 

 

● 第80話 生きろ

 

兜蟲が放ったヘラクレスの一撃を、ヒラリとかわしたヒラクワガタ

 

しかし、その刃はハサミのように折れ曲がりヒラクワガタの右足を切断

 

「クワガタ vs. カブトムシ」の戦いもようやく決着……「せっかく育てた教え子だ。そう簡単に死なれちゃ困るんだよ。生きろ……」

 

切断されたヒラクワガタの脚、血がドバドバ

 

 

人格が入れ替わり現われたのはオオクワガタ

 

「実は、この船を沈める使命を帯びた蟲がもう一匹いるのです。私たちが失敗した場合、彼が役目を引き継ぐことになっています」と……

 

 

その「彼」というのはクルーズ船・鳳蝶の最上階を守る男

 

蟲オーダー1位に君臨する筬蟲(オサムシ)こと塚土筬(つかどおさむ)……

 

 

 

● 第81話 私はいまも成長期だ

 

過去回想、塚土と岩峰との出会い編

 

「組織の蟲」でありながら有名漫画家でもあった塚土

 

「仕事に貴賤なし。漫画も殺しも仕事はすべて引き受ける、それが私の主義だ」

 

とかなんとかカッコつけながら締め切りに追われ、新たなパートナー(蟲)になった岩峰に、組織からの仕事を丸投げ

 

それどころか執筆の手伝いまで

 

そんな塚土に惹かれた岩峰、アシスタントを経て漫画家に……

 

 

殺しでも漫画でも常にトップであり続けた塚土

 

「私の成長が止まったとき、みずからの手で人生を完結させるつもりだ」との言葉どおり「鉄腕アトミック」の最終回原稿を残し、行方不明に……

 

常に頂点であり続けた塚土、その周りには死体の山

 

 

そして再開したのが、このクルーズ船

 

その姿はありえないほど若々しく、数々の名作を産み出したその右手は、原子拳(アトミックフィスト)なる液体金属に……

 

 

ちなみに、岩峰正一郎=石ノ森章太郎・塚土筬=手塚治虫

 

つまりは「仮面ライダー vs. 鉄腕アトム」のパロディになってます

 

 

 

● 第82話 表現の愉悦の前には他の全てが些事

 

究極の創造兵器・アトミックフィスト

 

リオックのパンチを軽くいなして投げ飛ばし、

 

岩峰たちを案内してきたトゲハムシの腹を棘の防壁が作用する前に貫き、

 

「なるほど、珍しいオモチャと若さを得た。

 

その代償に組織の大義も、蟲としてのプライドも、漫画家としての命も、すべて鳳蝶に売り渡したのですか、先生」

 

怒れる岩峰に、

 

平然と「その通りだ」と答えた塚土

 

「表現の愉悦の前では、他の全てが些事。君の存在も同様であることを『次の作品』で証明してやろう……」

 

塚土対岩峰、蟲頂上決戦のはじまり

 

 

 

● 第83話 よう

 

最上階へのもうひとつのルート・貨物倉庫にて

 

クモ(蜘蛛)とパラポネラ(針蟻)の戦闘は続いていた

 

パラポネラの首を蜘蛛糸で吊りあげ勝利を確信したクモ。首を絞められながら、貨物に紛れ込ませていいたガトリングガンを取り出したパラポネラ

 

一瞬にして形勢を逆転

 

ところが、なかなか引き金を引こうとしないパラポネラ

 

その視線の先には因縁の相手・イモムシ……(ついでにハナカマキリも)

 

狂人・パラポネラの目的とは?

 

 

 

● 第84話 なんたる秘剛

 

休話閑題

 

ハナカマキリがキノハダカマキリの元で修行していた頃のお話

 

高慢チキなキノハダカマキリが連れてきたのは、彼が師匠と仰ぐ茶道家・茶立蟲(チャダテムシ)のところ

 

とは言っても茶道を習いに来たわけではなく、

 

ハナカマキリへの「しつけ」の仕上げに「秘剛 (ペニスを肥大させる秘技)」を授けてほしいと依頼……

 

 

チャダテムシの「秘薬」により膨張したハナカマキリのペニス

 

常人をはるかにしのぐ大きさ(巨根)だった

 

しかも、秘薬により攻撃本能まで目覚めてしまったハナカマキリ

 

ペニスをギンギンにそそり返えらせたまま、キノハダカマキリと茶立蟲(女装オトコ)に襲いいかかり……

 

(つまりは「男色家」たちのヒメゴト)

 

チャダテムシ、着物姿でペニスをシコシコ

 

 

 

● 第85話 よくも今まで生き残れたもんだ

 

幼少期から何者にも理解されず、

 

何者をも彼を止めることが出来なかった

 

そんな彼(パラポネラ)の行く手を阻み、さらに瀕死にまで追い込んだ女

 

それがイモムシだった

 

イモムシの出現に不気味な笑みを浮かべるパラポネラ。クモに向けられていたガトリングガンをイモムシに、問答無用でぶっ放す……

 

 

一方、ノープランでパラポネラの前に立ったイモムシ

 

それを補佐するのはハナカマキリのお仕事。クレーンで吊るした貨物ケージでパラポネラぬ奇襲、クリーンヒットさせる……

 

ガトリングガンをぶっ放すパラポネラ

 

 

 

● 第86話 イモムシの強さとは何か?

 

倒れたパラポネラの脳天に発砲するイモムシ

 

その銃撃を背面跳躍でかわしたパラポネラ、イモムシのボディに一発。のけぞる彼女の顔面に一発。どつき合い

 

どつき合いこそイモムシの得意分野

 

カウンターパンチでパラポネラの頭半分、コンクリにめり込ませる

 

パラポネラとの因縁の戦いもようやく決着……

 

 

勝利の余韻にひたる間もなく、

 

「嬉しいわ、生きて再び会えるなんて」と倉庫に現われたのは、

 

この場にそぐわないパーティードレスの女性・鳳蝶だった……

 

額を割られてコンクリに頭をめり込ませたパラポネラ、からの鳳蝶登場

 

 

 

● 第87話 全ては原子(アトム)に還るのだ

 

クルーズ船最上階

 

蟲オーダー1位の塚土とオーダー3位の岩峰

 

頂上決戦のはじまり

 

塚土のアトミックフィストになす術がない岩峰、床に倒れながら全身脱力、必殺の稲妻拳(イナズマチェスト)を放つ機会をうかがっていた

 

互いの戦い方をよく知る者同士、岩峰の必殺技を察知した塚土もまた必殺技・原子拳(アトミックチェスト)で応える

 

必殺の拳がぶつかり合ったその衝撃は、

 

クルーズ船全体を大きく揺るがすほど……

 

必殺技・原子拳(アトミックチェスト)を放つ塚土

 

 

ようやく鳳蝶との対面を果たしたイモムシ

 

アイマスクを外す鳳蝶

 

その顔は紫陽花学園園長・柳亜貴穂ではなく、男性職員たちのオモチャにされ、口封じで殺されたはずのイモムシの姉・稲生美香……

 

 

 

● 第88話 美香の方だ

 

妹を守るため、5年間にも及ぶ虐待に耐えつづけた美香

 

自分自身のココロを守るために作りだされたもう一人の人格

 

それは、天敵である柳亜貴穂

 

自分の中に敵を取り込むことで心の安定を保っていた……

 

5年間毎日のよに凌辱され、慰み者にされた女子高生・美香

 

 

そして稲生美樹(イモムシ)が姉の受けていた虐待に気付いた夜

 

柳亜貴穂(本人)はプッツンして暴れ回った美樹に頭半分を砕かれ死亡

 

職員に絞殺された美香は「美しい女の死体」を集めていたシデムシ(組織の死体処理係)たちのボス・久我山瑠璃雄の元へ……

 

 

実は仮死状態になっていただけで、死んではいなかった美香

 

久我山を取り込み、その権力をバックに第二の人生を歩みはじめる……

 

柳亜貴穂、頭を砕かれ顔を砕かれ死んでいる姿

 

 

柳亜貴穂と稲生美香

 

2人の人格を宿して誕生したのが鳳蝶

 

同じく二重人格障害を抱える彼女の盟友

 

ヒメクワガタいわく「美香は5年にも及ぶ虐待で生まれた憎悪を妹に向けている。ディスキャタピラーの考案者は美香の方だ……」

 

 

 

● 第89話 もう10年も前に私は死んだ

 

10年ぶりの姉妹の再会

 

誰より優しくしてくれた姉の口から、まっさきに飛び出したのは妹への憎悪

 

「もう10年も前に私は死んだ。

 

あなたを守るために全てを失ったのよ。自由も、誇りも、純潔も、人格も、生命も、全てを奪われ殺された。

 

でもそれは別にいいの。わたしが望んでしたことの結果だから……

 

許せないのは、あなたが私の努力を一瞬で台無しにしたこと。

 

全てはあなたの未来のため、あなたが誰に恥じることもなく真っ当で平穏な人生を送ることだけが、わたしの唯一の望みだった。

 

それをあなたは怒りにまかせてぶち壊し、私の努力も訓えも願いも一顧だにせず、卑しい人殺しの虫ケラに成り下がって、人生を棒にふった」

 

妹に銃口を向けながら、

 

「だから今この場で終わらせてあげる……」

 

鳳蝶こと稲生美香、妹・イモムシへの恨み節を語る

 

 

→【キャタピラー1巻/ネタバレ

 

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→【キャタピラー8巻/ネタバレ

 

→【キャタピラー9巻/ネタバレ

 

→【キャタピラー11巻/ネタバレ

 

 

10巻 感想と評価

 

 

基本バトルものだけど、時々エロあり・グロあり・ギャグあり

 

「塚土 vs.岩峰」なんかはほぼギャグ

 

「鳳蝶=稲生美香」も何予想どおりだったかな

 

バトルでは勝つべきキャラが勝ち進み、サスペンスでは期待を裏切らないドラマチックな展開へと持ってゆく

 

ベタな漫画なのですよ

 

それがいい所でも、悪い所でもあり

 

でも「蟲たちの人間離れしすぎた能力」に関しては常に予想の上を行くんだよね。マンネリになりがちなバトルものとしては面白い

 

エログロはあくまでもオマケ

 

「蟲バトル」にこだわっているのがイイ感じ

 

 

クルーズ船鳳蝶での戦いもそろそろ決着

 

物語の始まり「鳳蝶問題」に決着がついても、まだしばらく続くみたい

 

 

 

◆◆◆ CATERPILLAR 10巻 ◆◆◆

 

【my 評価】 ★★☆ (お勧めしたい良作)

 

【ここがオススメ】

 

 【1】 エロ×グロ×異能バトル
 【2】 ヒトを超越しすぎた暗殺者・蟲の必殺技
 【3】 エロ・グロ・バトル、ギャグもあり (笑)

 

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