あらすじと感想｜エログロ漫画

 

【タイトル】 監禁嬢９
【漫画作者】 河野那歩也
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2020年 2月
【掲載誌】 アクション
【構成】 第71～80話 (最終話)

 

人望あつい高校教師・岩野裕行。カコと名乗る女に拉致監禁され、レイプ犯にでっち上げられてしまう。カコから「私が何者か、私の目的は何か、当ててください」と脅迫され、否応なく……

 

● 前巻までのあらすじ

 

人望があり生徒受けもいい高校教師・岩野裕行
カコと名乗る女に拉致監禁され、逆レイプされてしまう
逆レイプされ、レイプ犯にでっち上げられた裕行
「私が何者か、私の目的は何か、当ててください」と脅され……

 

カコの正体を探るため、故郷島根に戻ってきた裕行
これまでの女たちの言葉から、カコの正体に思い至る
中三の頃のたまり場だった廃線のSL置き場
待ち構えていたカコに「合原陽太、お前、男じゃろ！」と……

 

 

 

● 第71話　回答

 

13年前の夏
「女とできないなら男ですればいい」
男同士で盛っていた裕行たち
しかし、同じメンバーばかりで飽きてきた一同
新しいメンバーに「合原陽太を加えよう」と
ということで、SL置き場に連れて来られた合原陽太
逃げようとするも、複数人で押さえこまれ……

 

「お前は合原陽太、目的は復讐」
「それがお前の問に対する答えじゃ」
裕行、カコの問いにようやく答えを出すけれど……

 

 

 

● 第72話　開錠

 

「本当はアナタ一人の力で解いてほしかった」
「でも、もう時間がありません」
答え合わをするカコ
首に付けてる南京錠を開錠
後ろを向き、見せた背中は傷だらけ
「すべてアナタのお父さんに付けられた傷です」
「もうひとり、同じように傷をつけられたのが陽太。私の弟です」
「私は14の時から３年間、陽太とともに監禁されていました……」

 

 

 

● 第73話　本性

 

言い終えると自分のスマホを見せたカコ
そこには、カコに殺害される麻希の姿が
慟哭する裕行
不意に、持っていた傘でカコに殴りかかり……

 

 

 

● 第74話　幸福

 

幸せだった頃のカコの過去編
人のいい父と、優しい母、産まれたばかりの弟
そこには、幸せそうな少女が……

 

 

 

● 第75話　悲劇

 

祖母を亡くしながらも、すくすくと育った少女
中学生になったある日、漁師だった父が嵐で遭難
そのまま帰らぬ人に……

 

 

 

● 第76話　惨劇

 

大黒柱を亡くした一家に目を付けた岩野英世
裕行の父親
悲嘆にくれる少女の母に取り入りカラダの関係に
少女をレイプし、黙らせるため弟を人質に
耐えかねた少女
スキを見て弟と逃げようとするも、英世に見つかってしまう
罰するように２人の背中を切り刻み……

 

 

 

● 第77話　絶望の果て

 

とある日
英世の執拗な暴行により陽太が呼吸停止
死んでしまう
それを見て激怒した少女、持っていた鍵を英世に突き立てる
激しい攻防のすえ、英世を殺害
この期に及んで英世に縋ろうとする母親も殺してしまう……

 

途方に暮れる少女
ふと、残された弟の携帯電話をチェック
中には、陽太とたわむれる(性的に)裕行のデータ記録が……

 

 

 

● 第78話　贖罪

 

話戻って現代
カコをボコってのち、マウントを取る裕行
「ずっとアナタに殺されたかった」告白するカコ
「正直に言うと、俺は義務としてしか自分を悪いと思えない」
「親父がやった事も、過去の自分のやらかしも他人の話を聞いてるみたいだ」
でもって「償うよ、義務として。お前の弟に」と
クールダウンする裕行
対してカコ、必死で殺意を煽ろうとするけれど……

 

 

 

● 第79話　永遠

 

漁師小屋に連れてこられた裕行
そこには麻希の遺体……
かと思いきや、元気でピンピンな麻希が
麻希を殺したフリをしていたカコ
より深く裕行に自分の存在を刻みつけるために
そんな彼女が、最後に見せつけたのは、
目玉をくり抜き、顔面を切り刻み、喉を掻っ切る姿……

 

 

 

● 最終話　人生

 

日常を取り戻した裕行
しかし、ことある度にフラッシュバックするカコの死に様
それはまさに生き地獄
逃避するように、英世(父)から継いだ外道の血が目覚め……

 

 

 

 

イカれた女に振り回される主人公の話
カコの正体を探るミステリーっぽいけど
考察でカコの正体と目的にたどり着くのは、どう考えても無理
つまりは、普通のエログロ漫画ってこと
「グロ」と言うよりも「不気味さ」かな？
カコの顔芸が不気味で怖いし
カコの存在そのもの、イカれた女が怖いし
最後の、カコの自殺シーンはトラウマもんのグロさだけどね
見所としては、やっぱりエキセントリックなカコの言動
それと、所々出てくるエロ要素
麻希・葵・文未乃・舞、裕行の女たち
舞との初体験シーンなんかは、妙にリアルで生々しい
エロが無かったら、正直、途中で読むの止めたかも
中盤以降は、一話あたりの内容が徐々に薄くなるから……
でもまぁ、全体的に見れば読み応えはあった
一人の男の人生と人格が崩壊していく物語として見れば
終わり良ければ、全て良しってね
物語自体は、バッドエンドなんだけどね
まとめ、女で人生が崩壊してゆく話が好きな人におすすめ！

 

【ストーリー評価】★★☆（良作！）
【グロさレベル】★★☆（中グロ！）

 

 

◆◆◆　監禁嬢 8　◆◆◆

 

【漫画作者】 河野那歩也

【発売日】 2020年 2月