【タイトル】 監禁嬢 5巻
【漫画作者】 河野那歩也
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2018年 4月
【掲載誌】 アクション
【構成】 第35~43話
カコに逆らった柴田先生、不倫相手の皮谷とともに殺されてしまう。そして文化祭に紛れ込んだカコ、柴田のケータイで女生徒を呼び出し、カギを奪い取り、放送室を占拠する……
▼ あらすじ
● 第35話 瓦解
行方不明の柴田先生(死亡)のケータイで呼び出され、待ち伏せしていたカコに放送室のカギを奪われ、その場(美術準備室)に放置されていた成美
ただ気絶していただけで、
目を覚ますと校内は異様な雰囲気に
裕行と葵の、生々しいセックス時の音声が流れているまっ最中……
放送を止めさせるため、放送室に駆けつけた裕行
しかしカギがかかっていて扉を開けることはできず、そこの現われたのは校長
「何なんですかコレは!わかる様に説明して下さいっ!」
何も知らない裕行に説明などできるはずもなく取り囲まれて、犯人と思しきカコを追うこともできず、ついにはケーサツ沙汰にまで……
● 第36話 西へ
……それから2カ月
いっしょに行動していた葵が説明してくれたおかげで「エロ音声放送」の罪は免れたものの、柴田・皮谷の行方不明の件も含めて大々的なニュースに
報道陣に取り囲まれる毎日に、
妻・美沙子は、娘のヒワを連れて出て行ってしてしまう……
そんなこんなで、教師を続けられるはずもなく退職
本気でカコのことを探るため大阪に降り立った裕行。その隣には麻希もいっしょ……
● 第37話 傍らに
「葵とのこと(セックス音声)が盗聴されていたのは5年前。
オレが大学4回生だった頃には、すでにあの女の復讐は始まっていたってことだ。つまりあの女がオレに目をつけたのは5年以上前。
まずは明日、大学へ行く。
大学の寮(盗聴された場所)に行けば何か思いだすかもしれない……」
シリアスモードの裕行に対して、旅行気分の麻希ちゃん
数少ない友達に頼んでアリバイ工作、親には勉強合宿とウソをついて。お泊りは、2人いっしょにラブホテル……
● 第38話 欲望
もはや教師と教え子ではないものの、やっぱりセックスをこばむ裕行
しかし、ここまできてそう簡単には引き下がれない麻希
「嫁に悪い? もういいよ そのコント。まだわかんないの? 子供連れて出ていかれて、先生は見捨てられたんだよ。
それに先生は、本当は嫌いじゃない。
本当のイヤなら、麻希に大阪行くことも言わないし、観光にも付き合ってくれない。ここ(ラブホ)にも来ないもんね……
いいかげんやめなよ。常識なんかに従うの」
お風呂上りの火照った肌を密着させながら、
「麻希を見習ってさ、自分のココロ(欲望)に従うの」と……
● 第39話 女誑(おんなたらし)
ココロ(欲望)に従って、麻希の中にハメようとするも、フラッシュバックするのは過去に付き合った女たち。美紗子、葵、その他もろもろ
そして最後に現われたのは、
「女たらし」と泣きながら責めたてるカコの顔……
シュンとしぼんでしまった先生のイチモツに、欲求不満が爆発する麻希。ひとりトイレットペーパーをカラカラと、あふれる愛液をふき取って
それでも、先に寝てしまった先生に添い寝しながら、
「大丈夫だよ先生、麻希がついてるから……」
● 第40話 本
裕行の母校・関西教育大学の学生寮を訪れた2人
裕行がいた頃とはちがい、監視カメラも付いてセキュリティは万全……どころか、ゆるゆるであっさり部外者の侵入を許してしまう
「あの当時なら、盗聴するのももっと簡単だったはず」
なんて、もの思いにふけりながら……
男子寮を見てのち、大学構内を巡る2人
ところが、図書室にさしかかると「見たくない」と裕行が拒否
「先生、ちゃんと過去と向き合って!」麻希に背中を押されて中へ……
● 第41話 角折れ
麻希が持ってきた折り目いっぱいの本から、
「とある女性」を思い出した裕行
同じ本好きで、大学に入ってのち葵より先に惹かれた女性・文未乃(ふみの)……
● 第42話 蛍
裕行の過去回想、文未乃をデートに誘いだした裕行
大学の裏手、静かな山中に蛍が飛び交う幻想的な光景にうっとりする彼女……
ここで突然はげしい雨、びしょ濡れになる2人
「お風呂はムリだけど(男子寮で共用だから)タオルくらいは貸せるので…」文未乃を部屋に連れ込むことに成功する……
せまい部屋で2人きり、エッチを迫ったのは文未乃さんの方から
しかし、彼女に「理想の女性像」を重ねていた裕行は「やめて下さいっ!」と彼女の手をふり払って拒絶してしまう……
第43話 心
裕行に拒絶され、泣きじゃくりながらムネの内を語りはじめた文未乃
「本にはいろんな人が出てくる。
悪いヤツ、変なヤツ、頭のおかしいヤツ…
その人たちの心を見たとき、黒い自分の利己的でわがままな気持ちや… メチャクチャいやらしい気持ち、人を殺したいって思う気持ちまでっ…
他人に言われへん醜い自分の心も…おかしないんやって…
いていいんやって思えるから、だから本が好きやねん……」
そして、トドメの一言
「キミは自分にしか興味がない。せやからキミの小説はおもんないねん。他人の心に興味ないキミにおもろいもんなんて一生書かれへん言うてんねん!」
……以来、二度と会うことのなかった2人
語って聞かせた麻希から「人間の小ささ」をディスられて、麻希を置いてひとりで、父の古本屋を継いだ文未乃さんに会いにきた裕行
ところが、再会した彼女からは予想外の反応が……