【タイトル】 ギフト± 4巻
【漫画作者】 ナガテユカ
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2016年 4月
【掲載誌】 漫画ゴラク
【構成】 第29 ~ 37話
プティシャトン事件の真相を追い始めた阿藤圭介。琢磨先生に託されたマイクロメモリの情報から秋光家を探りはじめる。車を尾行して環の存在にたどりつくも、倉庫内で加藤に銃撃されて……
▼ あらすじ
● 第29話 救ってくれ
琢磨センセイに依頼とともに、かつて自分を退職に追いこんだプティシャトン事件(大物政治家による少女買春)の真相を追い始めた阿藤
琢磨先生のさがし人・環を見つけ出す
しかし、GPSから環を追ってきた加藤に銃撃されてしまう
「廃棄処理」を命令された阿藤の部下2人を隠し持っていた拳銃で始末するも、加藤に撃たれた腹部からの失血により瀕死
死に際で、環のことも含め恋人・瑞希に全てを託すことに……
● 第30話 リアリティ
恋人・圭介の意志を託された桜田瑞希
急ぎ、倉庫に駆けつけたときにはすでに息絶えていた彼
動揺を殺して深呼吸、冷静さを取り戻した彼女
圭介から瑞希への通信用に使ったスマホからメモリ(琢磨先生に託されたやつ)を取り出し、端末のほうは川に捨てて処分
彼を弔ってやりた気持ちをグッと抑えて
彼・圭介が死んだことにリアリティを感じられないまま淡々と……
阿藤の言葉「君を探している人がいる」というのが琢磨先生だと思い至った環
ふたたび彼が銃撃された倉庫に訪れる
しかし、すでに血痕まで消されて何事もなかったかのように処分済み……
その帰り道
ぼんやりと考え事しながら歩いていたところ、すぐ横を通りかかったワゴン車に押し込まれた環。中にはガラの悪い男が3人
レイプ目的のチンピラに拉致されてしまう……
● 第31話 いけす
ところが、環のスタンガンを手にした男がいきなりノックダウン
環以外が3秒以上持つと感電する仕組みだった
すばやく、もうひとりの男にスタンガンを当て気絶させる
最後のひとり、運転手の男が10年前に起きた女子高生リンチ殺人のリーダー格「間引くべきクジラ」だと気づくと……
そんなこんなで、環に捕えられたリーダー格の男
今は需要がないため「いけす」に囲われることに
「その時」がくるまで家畜のごとく飼われ続けるのであった……
● 第32話 くれてやる
プティシャトン事件の元担刑事ということもあり、表沙汰にされることなくひっそりと処理される阿藤の事件
押収したPCには「トロイの木馬」が仕込まれていて起動したとたんにクラッシュ
データが消えてしまう
そこで、阿藤の恋人・桜田にゆさぶりをかける加藤
阿藤が死亡したことを伝えたうえで、
「まあ阿藤は女グセの悪いヤツですし。じゃなきゃ、これから死ぬって時に連絡の一本も寄こさないなんてありえんでしょ」と
加藤のゆさぶりに動揺しつつも、
「阿藤圭介との男女の関係はありません!」ときっぱり言い切った彼女
言葉とはウラハラに、彼のために命をかける覚悟を決めるのであった……
● 第33話 恋
極秋会総合病院・循環器科医・神埼梨世
環の現主治医
環の診察を終えてのち、その結果を確認しに訪れたタカシと院長室でエッチ(院長不在のスキに)奔放な女であった
そして「環の心臓のヒミツ」を知るひとり……
診察を終えた環
車椅子で転びそうになった少年・将太くんを助けお知り合いに
聞けば、移植待ちリストに登録したまま4年も入院しているとか
直立不動のまま、ライオンに内臓を引きずりだされるインパラの動画を見せながら「ボクもこいつみたいになりたい」と
なかば死を覚悟していた……
● 第34話 宣戦布告
「いけす」に囲われていたクジラを解体することになった環
「このクジラの心臓をある男の子(将太くん)にあげたいんだけど…ダメかな?」とタカシお願いしてみることに
しかし「体格が近くないと移植はできない。10才のクジラは存在しない事になっているんだ」と諭されて……
環とタカシが長話している間
口の拘束(ガムテープ)を根性で外したクジラ(環をワゴン車で拉致した男)
「ある男に頼まれたんだよォォ~! その子を襲えって…」
黒幕ゲロって慈悲を願うも、すぐにスタンガンを当てられ解体されることに……
● 第35話 いいよね
ガチャでインパラとライオンのフィギュアをゲットした環
将太くんへのお土産にして病室を訪れる
しかし容態が急変して、すでにお亡くなりに
死の直前「ボクの使える所を…別の 必要な人にあげて欲しいんだ」とみずから臓器のドナーとなることを願い出たとか
そんな彼の生き方に、人形のようだった彼女の「ココロ」がトクントクンと反応しはじめて……何かが変わりはじめる環であった……
● 第36話 遺志
一度はクジラとして環に捕まるも、すんでのところで逃れたリュウ
逃亡中、死にかかっていたところを保護してくれた加藤の手下になっていた。実はこの2人、それよりずっと前から関係があって……
でもって、タカシの「忠実なだけの部下」ではなかった加藤
リュウを使い「そろそろ例の計画を発動させることになる」と……
● 第37話 たまきちゃん
阿藤圭介の遺志を継いだ桜田瑞希
阿藤が所持していた琢磨先生のメモ(マイクロメモリのデータ)を手がかりに、林クリニック生を訪れる
盗聴されないよう、近くの公園に琢磨先生を連れ出して
阿藤が死んだこと、その直前に「たまき」と会っていたこらしいことを伝る
阿藤を巻き込んでしまったことを後悔する先生にビンタ一発「あなたが今すべきは真実を語ることよ」と……
5年前、たまきの主治医だった琢磨先生
真相を語り出すや「手術をすべじゃなかった…入れ替えてはいけなかったんだ、あの子の心臓は!」と激高しはじめて……