【タイトル】 ギフト± 11巻
【漫画作者】 ナガテユカ
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2018年 3月
【掲載誌】 漫画ゴラク
【構成】 第95 ~ 104話
極秋会総合病院の経営権を手にいれ「再生医療」の研究を進めるタカシ。大陸の大物・曹良民との提携を進めようとするも加藤が反対。一方、何かと犯罪者のターゲットにされやすい環は……
▼ あらすじ
●第95話 頼み
とかく犯罪者に狙われやすいタチの環ちゃん
物陰から現れた男が声をかけて気を引いている内に、背後から迫ったワゴン車に押し込み拉致する作戦にひっかかり……
ところが今回、彼女を助けたのは意外な人物
「鈴原環を殺す」と宣言して袂を分かったリュウ
しかも、彼女が何者かのターゲットにされていることをわざわざ加藤先生にご忠告。「誰にも取られたくなかった…てとこです」と
そんなリュウに「最後の仕事」を願いする加藤……
チンピラを使って環を誘拐させようとした神崎梨世
「証拠」は一切残さないタチの彼女
成功しようが失敗しようが関わった人間の運命は決まっていた。眠らせたチンピラを車ごと燃やしてしまう……
●第96話 カルマ
加藤の最後の頼み、曹良民の素性をさぐりはじめたリュウ
女を使ってハニートラップを仕かける
その女の報告によると「ヤツの腹には移植手術の痕がある」とか「公安局にいた当時、ある宗教団体の弾圧をしていた」とか……
でもって曹に色仕かけで迫った女スパイ
「島国のネズミ」であることがあっさりバレて殺されてしまう……
●第97話 信じる
公安局当時の曹が弾圧したという新興宗教・天廻功
タカシいわく「大陸における臓器売買の供給源のひとつ」とか。そして「世界中に信者を持つ一大宗教団体」とか
日本の、都内某所の公園にも団体で出没しはじめる
そんな怪しげな団体に、さっそく引っかかってしまう環……
●第98話 疑問
朝イチから公園を占拠してマス体操
奥様がたから遠巻きにヒソヒソ話される天廻功の人々
そんな怪しい集団に、みずからつっかかってゆく環
「大陸では、あなたたちの仲間、臓器を抜かれてるって。あなたたちって仲間いっぱいいるんだよね? 何で抵抗しないの?」と
そんな環を「意味がわからない」と敬遠する信者たち
「真理」で説き伏せようとする親切な女信者シイナ
そして、環を取り込もうとする信者たちのリーダー・ヌクイ
環を天廻功の道場に招待することに……
●第99話 収穫
曹良民の調査をつづけていたリュウ
盗聴を警戒してか、公園のベンチで他人をよそおいつつご報告……
表向きは存在しないことになっている大陸の超法規的組織・610弁公室
その実質的なトップと目されるのが曹良民だった
彼らのメインターゲットは天廻功
と言うより、天廻功を狩るためだけに作られた組織とか
宗教で洗脳してのち、酒もタバコも医療行為も禁止。水も食糧も上質なものを使って育てた、より品質の良い臓器を「収穫」する
中国マフィア顔負けの「ヒューマンハーベスト」を行っていた……
リュウの報告を聞き終えた加藤
ひきつづき曹の調査を頼みつつ「私は曹を潰す、この命にかえても」と……
●第100話 光の先
天廻功の道場で「体験入門」することになった環
瞑想して、深層意識へと潜り込んでゆくと……たくま先生と出会ったところで、ペースメーカーが作動して素に戻ってしまう
ちょうどそこに、酒に酔った男が道場に殴り込み
「今日はもう帰ったほうがいいわ。また来てね」と追い返されて……
「酒でも飲みながら色々と話をしませんか?」
道場にションベンひっかけ騒ぎたてる酔っ払い男を、言葉たくみに道場奥へと連れ込んだ信者たちのリーダー・ヌクイ
信者たちで取り囲むやイスにくくりつけてしまう
ムリヤリ酒を飲ませる拷問にかけたのち「今こそカルマを断ち切る時です。さあ、共に徳を積みましょう」と……
●第101話 真理
イスにくくりつけ、ムリヤリ酒を飲ませつづけ、顔が腫れあがるまでビンタ
「もっともっと あなた自身を解き放って」と
ひと晩中責め続けられて、完全に思考力を奪われた酔っ払い男
「ションベンも落書きも全部オレがやりましたぁぁぁ!」と泣きながら告白
すると態度を豹変させたヌクイ、涙を流しながら「あなたの罪業はひとつ消えました。ほんとうに素晴らしい!」と
酔っ払い男を信者にすべく、洗脳にかけてゆく……
●第102話 常套手段
酔っ払い男を解放してのち
声をかけられた女性信者ナナセ
彼女がひそかに妊娠中絶していたことを咎め激高するヌクイ
「君のためなんだ…今度こそ君の業を断ち切ってみせるから。逃れうる方法はただひとつ、それは全てを捧げること」と
手術台に乗せられた彼女
自分の運命を知ってか、涙を流しながら「救済」を受け入れるのであった……
●第103話 解脱
天廻功道場にかすかに漂っていたニオイが気になっていた環
それが「消毒と血と臓器のニオイ」であることに気付くと、確認すべく道場へ潜入……
ところが、待ち構えていたように信者を従えて彼女を取り囲むヌクイ
「ナナセを解体」したことを指摘されると隠すこともなく「お察しお通り、私は元々外科医でね」と臓器を抜いたことを告白
「君だって同じようなもんだろ」と
そんなヌクイに激高する環
「あたしは捕っていいクジラしか捕らないの!」と……
●第104話 弱者
そんなこんなで久々に感情が暴走した環
ペースメーカーが作動しなくなっていた
と同時に、いままで捕獲・解体してきた「クジラたちの怨念」に囚われて、そのまま意識を失ってしまう……
これまで秘密裏に、ひとりで信者の臓器を抜いていたヌクイ
環を洗脳して、解体屋としてコキ使ってやろうと……