【タイトル】 外道の歌 1巻
【漫画作者】 渡邊ダイスケ
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2016年 8月
【掲載誌】 ヤングキング
【構成】 第1 ~ 9話
知る人ぞ知るカモメ古書店。無念をかかえた依頼者のため、復讐を肩代わりする裏稼業。外道相手なら残虐な拷問を平然やってのける店主カモ。彼も理不尽に妻子を奪われた遺族のひとりだった……
▼ あらすじ
● 第1話
カモメ古書店の店長・カモこと鴨ノ目武(かものめたけし)
しかしそれは表の顔、裏では復讐を代行するアウトロー。相手が生きる価値のない外道であれば、残虐非道な拷問を平然とやってのける
4年前
そんな彼も、かわいい盛りの娘を持つ一児の父親だった……
● 第2話
お昼前、母娘で買い物に出たカモの妻・美咲
仕事もせずにフラフラしていた若い男に目をつけられてしまう
尾行して団地の部屋前まで来たその男
「娘さんがお菓子落としましたよ」なんて親切をよそおい、部屋に押しこみカギをかけ、ケーサツを呼ぼうとする妻を殴りたおして
泣き止まない娘には、手近にあったストーブで思いっきり……
● 第3話
仕事から帰宅したカモ
その凄惨な現場を見るや、呼吸できなくなりぶっ倒れてしまう……
それから1週間
妻と娘の遺体があった台所で、抜けガラのようにじっとしていたカモ
心配して訪ねてきてくれた叔父さん(刑事)から、
「容疑者に官僚の息子があがってる。うえ(警察)は慎重になって動こうとしねぇ。左手から血を流した男が走り去るのを見たらしい」と聞かされ、
意を決したように、数日ぶりに立ち上がり……
● 第4話
叔父の話から、真犯人とおぼしき男の自宅をつきとめたカモ
人気のない深夜
コンビニまで買い出しに出た男の背後から近づき、振り向いた男の腹部にグサリ。包丁をねじ込み物陰へと押したおす
断末魔に、カモの額に消えないキズを残して……
● 第5話
それから数日
テレビの妻子殺害のニュースが目に留まったカモ。遺族である夫を訪ねていって互いの「妻子を失った痛み」を語りあう
でも、共感相手が欲しかった訳じゃない
「私があなたの代わりに…」と復讐の肩代わりを申し出る……
思い出のつまった団地をひき払い、父の残した「カモメ古書店」へと転居
裏稼業の「復讐代行」を本格的に始動させるのであった……
● 第6話
教え子を自殺へと追い込んだとある教師といじめっ子3人
その報復に、ガスバーナーで眼球を焼かれ、声帯を切られ、耳の奥にある規管を切られ「見ざる・言わざる・聞かざる」にされてしまう
(善悪の屑・第4話参照)
骨伝導イヤホンとキーボードで意志疎通ができるようになったその教師
「ブレックファーストクラブ」に復讐依頼に訪れる……
カモメ古書店と同じ、復讐を請け負うブレックファーストの加世子と鶴巻
でも、その方向性は大きく違っていて、ターゲットを拉致監禁したのち場所も道具も用意してあげて復讐そのものは依頼者にお任せ
彼らはプランニング(お膳立て)するだけ
今回は、カモがそのターゲットにされてしまう……
● 第7話
奈々子の仇・練馬区の殺人鬼をネタにカモをおびき出した加世子
不意打ちでカモの拉致監禁に成功
つづいて、カモの携帯からトラをおびき出す
ちゃんと人目につかないように、彼女の私有地であるガレージに。監視カメラをはりめぐらせた万全の状態で
カモトラよりも、加世子のほうが一枚も二枚も上手だった……
● 第8話
そして始まる本日のメインイベント
「トラ vs 鶴巻」
アフロにメガネにチェックシャツ、一見オタクっぽい鶴巻。しかし技もパワーも地下格闘技チャンピオンだったトラのうえを行く
劣勢のトラ
仕込みナイフをチラつかせるも「丁度いいハンデだ」なんて挑発されると……
● 第9話
挑発されてアドレナリン過剰になったトラ
鶴巻と互角に戦いはじめる
一方、ピクリとも動かないカモ
「あなたは何もしなくていいの?」と語りかける加世子に、
「散々 人を復讐しておいて、いざ自分の番がきたら足掻こうなんて虫がイイとは思わないか?」と覚悟を決めた様子
トラもトラで「世のクズども一人残らずぶっ殺すにはコイツが必要なんや ただそれだけや」と一歩も引く気はなかった
そんな2人のひととなりを知った加世子は……