【タイトル】 外道の歌 2巻
【漫画作者】 渡邊ダイスケ
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2016年 12月
【掲載誌】 ヤングキング
【構成】 第10 ~ 17話
奈々子の両親と従妹を殺害した「練馬の殺人鬼」こと園田夢二。ゴアゴアコミック編集者をしながら理想のマンガを描くため「取材」をくり返していた。男色から殺人まで、役立つなら何でも……
▼ あらすじ
● 第10話
とある田舎のボロアパート
母子家庭で育った真理江さん
母はお仕事、食事はカップ麺で済まし、時間を惜しんで黙々と深夜まで勉強……努力の甲斐あって、東京の一流大学に合格する
一流企業に就職し、たずねてきた地元の後輩を見下して
付き合っていた彼氏は、人脈を活かして友人と独立起業
「オレの夢についてこない?」なんてオシャレなレストランでプロポーズされ結婚。成功した夫とともに一軒家をかまえて妊娠・出産
順風満帆な人生とともに、鼻持ちならない女になってゆく……
● 第11話
それからさらに3年後
娘を幼稚園に送り迎えする真理江さん
ママ友に声をかけられるも「あの、私予定が…」とそそくさと立ち去ってしまう。ご近所の評判はかんばしくなかった
ブランドバッグも「確か4~5年前のものよね?」なんて指摘され……
それもそのはず
夫の事業が大コケ、パートに出なければならないほど家計はひっ迫していた。それでも、ご近所には見栄を張りたい彼女
わざわざ6駅も離れたスーパーまで……
● 第12話
パートが忙しくてご近所づきあいは激減
でも、それだけじゃない
彼女のプライドの高さと人を見下した態度と。いろいろ重なったすえママ友からはハブられ、娘・乃亜ものけ者にされ……
「ウチの子をバカにするってことは、私をバカにするってことだよなぁ? 私の人生を全否定してるんだな? 絶対に許せねぇ」
憎悪をたぎらせる真理江さん
誕生日会で娘をのけ者にしたあかりちゃんを「まだ時間あるから、みんなでかくれんぼしよっか?」と山奥に連れ込み……
● 第13話
そんなこんなで幼女誘拐殺人でタイホされた加藤真理江
「夢の中で血の詰まった肉袋を絞めた」といった供述やら、部屋から大量に発見された向精神薬やら睡眠薬やら
心身衰弱と判断され、無期懲役から懲役8年に減刑される……
そして8年後
真理江の出所を待っていたあかりちゃんの母親
カモメ古書店をおとずれ、
「…怖がりのあの子が誰もいない山奥で締め殺されたんです。あの女も同じくらい恐怖と苦しみを与えてから殺してください」と……
ゴミだらけの部屋に、無造作に散らばった大量のクスリ
廃人同然の生活を送っていた真理江
ピッキングで忍びこんだカモと目が合うや、小便たらしながらも「あぁ…どうにでもしろよ」と抵抗する意思もなくグルグル巻きにされ……
● 第14話
「もうどうなってもいいよ 殺してーなら殺せよ…好きにして」
まったく生気の感じられない真理江に、激高したのはあかりちゃんの母。身を潜めていたワゴンから飛びだしビンタ一発
「…なんで生きてんだ? フザっっけんな」
そんな彼女の怒りに対しても「何回ためしても死ねねーんだよ…早く死んで楽になりたい」と抜けガラ同然
怒りのやり場を失ってしまう……
● 第15話
ゴアゴア編集部・園田夢二
マンガ雑誌の編集者をしながらマンガ家をめざす根っからの漫画好き
それだけにマンガへのこだわりはひと一倍強くって、編集部に持ちこみに訪れた新人作家にも容赦のないダメ出し
サイコパス臭がぷんぷんする男
ところがどっこい
この新人作家もヤバい奴で、トイレに入った園田に肉体関係を迫る。それを軽く流されると今度はマンションまで押しかけて来て……
● 第16話
後日
陰毛がびっしりと張り付いた園田の写真が編集部に送り付けられる
おおよそ犯人の見当はついているもののスルーする園田
さらにその数日後
自宅マンションに戻った園田。フライパンでガツンと頭を強打され、気絶したところ手足をガムテープで拘束されてしまう
目を覚ませば、カッター片手に脅しをかける例の新人作家
「あなたが僕にこうさせたんだ! 自業自得だ!」と……
● 第17話
こんなピンチな状況でも冷静さを失わない園田
それどころか彼の心理状態に興味津々、いつもの調子で取材をはじめてしまう
その態度が彼の怒りに火を注ぐ
腹を蹴とばし、引きずって、侵入のために割られた窓ガラス付近へ。園田が窓ガラスの破片を手にしていることにも気づかない……
武器を手に入れた園田
「練馬の殺人鬼って知ってる? あれボクの事なんだよね」とやっぱりいつもの調子で上から目線で語りつつ、反撃のチャンスを……