【タイトル】 シマウマ 1巻
【漫画作者】 小幡文生
【ジャンル】 エログロ漫画
【発売日】 2010年 11月
【掲載誌】 ヤングキング
【構成】 第1~3話
結婚詐欺で荒稼ぎしていたタツオ。脅しをかけてきたヤクザをシメたばかりに「回収屋」のターゲットにされてしまう。標的を生かしたまま絶望に追いこむ、ヤクザすら脅える外道たちの……
▼ あらすじ
● 第1話 タツオ
モテないマザコン男が結婚相談所でお見合い
お相手の女性も「私でよかったら ぜひ…お願いします」と意外にも乗り気。若くてオシャレでモテそうなのに
ところがどっこい
ドアをけ破って現れたのはガラの悪い3人組
「オレの女に何やってんだ コラァ! 借金オレに押し付けてバックレるつもりかよぉ!」と彼氏らしき男が押しかけてくる
何とか彼女をモノにしたいマザコン男は借金を肩代わり……
でもって、マザコン男が貢いだ金を4人で山分け
リーダーのタツオと、その子分のサトシとヒデ、彼女役のアヤ
いわゆる美人局、結婚詐欺師グループだった
「この世の中のほとんどは奴隷か家畜なんだよ。そのことに気づいてねぇヤツがいる限り…オレらは食いっぱぐれねってワケだ」と……
しかし、今度は相手が悪かった
サラリーマンに見せかけた筋モノ・ヤクザに詐欺を仕かけてしまう
裏のカラクリもあっさり見破り、暴力にも屈しない
しょせんはチンピラグループ、腕力ではヤクザに敵わない。手下がボコられているところ、背後からパイプ椅子で殴りたおすタツオ
3人がかりで、そのヤクザをシメにかかる……
とうぜん、ヤラれたままでは引き下がれないヤクザ
「回収屋」に復讐を依頼する……
とある日
ボコボコに顔を腫らして「ハリネズミの刑」にされるサトシの動画メールと「抜き取られた肋骨」の写メを受け取ったタツオ
急ぎ逃げる算段を考えはじめる
しかし、ワゴン車に押し込まれるアヤを見かけ、すぐさま助けに入も、それは周到に仕かけられたワナで……
● 第2話 アカ
捕まってしまったタツオとアヤ
拉致グループを指揮していたのは「アカ」と呼ばれる男
とんでもないサディストで「殺すなんて誰にでもできるじゃん。ボクちんのお仕事は、それ以上の絶望を与えるコト」とかなんとか
顔を焼かれて鼻を削がれた若い女の写真を見せるや、アヤの足にたっぷりオイルをかけてライターで点火
やけど跡がくっきり残るくらい「適度」なところで消化して……
ところが、タツオの「首元のキズ」を見ると態度が豹変
この2人、実は元同級生だった……
時はさかのぼり中学時代
ヒドイいじめを受けていたアカ
ただガマンするしかなかった彼に「助けてやる」といじめグループをシメてくれたのがタツオ(通称ドラ)だった
いじめはウソのように止まり、タツオを唯一の友達として慕うアカ
しかし、それは最初から仕組まれていたこと
アカから金をむしり取るために……
しかも、それを裏で仕切っていたのが当のタツオ。いじめグループと笑いながら話のネタにしているのを立ち聞きしてしまう
生まれてはじめて、殺意に駆られたアカ
手にしたコンパスを、タツオの首元に……
でもって現在
自分を生まれ変わらせてくれたタツオには「恩」があるアカ
それにふさわしい方法で「恩返し」することに
タツオを依頼人であるヤクザの元に連れてゆくと「まずは、こいつをぶっ殺しちゃってくだちゃい」と……
● 第3話 シマウマ
タツオを自分と同じ「回収屋」にしたいアカ
タツオに依頼人を殺させ、依頼自体を「無かったこと」にしようとする
ところがそれを逆手に取ったタツオ
「こいつを殺さねぇとおまえもヤバイんじゃないの? こいつを殺すまえにシマウマ(回収屋のボス)とやらに会わせろ」と
逆に、アカを脅迫しはじめる
しかし、そんな脅しに屈するわけにはいかないアカ
部下たちにタツオを始末するためワゴン車に乗せるように指示すると、ひとり現場に残り、タツオにボコボコにされたヤクザを……
そんなこんなで、依頼人のヤクザは死亡
タツオをシマウマの元に連れてゆくことに……
向かった先はとある倉庫
吊るされた男の股間はバナーで焼かれて消し炭に
それをやってのけたのが、シマウマという男
いわく「この男は5歳の女の子を監禁して5日間犯し続けた。乳首を切り落とし、女性器にありとあらゆるものを詰め込み捨てた……
一命はとりとめたものの、その子は5歳にして女性としての機能を失った……
オレは500万でその子の父親から依頼を受けた。
世間の常識じゃどうにもならない不良品(こころ)を回収して昇華する。それがオレたち『回収屋』の仕事だ」と……